低ナトリウム血症 食事 塩分添加
Murray先生:食物摂取は全般に、汗で失われるナトリウム、カリウムなどの電解質補充に役立ちます。さらに、練習や試合の前に良いタイミングで食事や軽食をとることでエネルギーが保たれ、より長く快適に運動できるようになります。また、食事や軽食は、選手が移動中に水分をとる絶好の機会にもなります。 カロリーゼロのスポーツ飲料は、運動誘発性低ナトリウム血症に関与する電解質を含んでいながら糖質を含んでいません。この用途や利点をお話しいただけますか? Murray先生:カロリーゼロのスポーツ飲料は、運動中に水分と電解質を補充したいけれどもエネルギーは必要ない、という人にとって、優れた水分補給の選択肢です。電解質は、正常な血中ナトリウム濃度の維持など、水分補給において重要な役割を果たしています。 5. 運動誘発性低ナトリウム血症のリスクを減らすには 最後になりますが、身体活動量の多い人は、どうすれば運動誘発性低ナトリウム血症のリスクを減らすことができるのでしょうか?
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低ナトリウム血症について | 知る・学ぶ・楽しむ | 「みんなの一歩」食事編
家族性/後天性低カルシウム尿性高カルシウム血症[橋本病 バセドウ病 長崎甲状腺クリニック(大阪)]
運動誘発性低ナトリウム血症とは ● 運動誘発性低ナトリウム血症とはどういう意味ですか? [医師監修・作成]低ナトリウム血症とはどんな病気?症状・原因・検査・治療など | MEDLEY(メドレー). Murray先生:低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が身体に危険が及ぶ可能性のあるレベルまで低下した状態を指します。中でも運動により起こる低ナトリウム血症を、運動誘発性低ナトリウム血症と呼びます。 本来は体に良いものであっても、それをとりすぎると、体に悪影響を及ぼすことを示す恰好の例が、水における低ナトリウム血症です。運動中や運動後に起こる低ナトリウム血症のほとんどは、水分の過剰摂取によるものです。 過剰な水分とはどのくらいの量ですか? Murray先生:その質問に対して科学的にお答えするなら、低ナトリウム血症とはすなわち、水分の過剰な状態と定義されます。例えば、運動中に起こる低ナトリウム血症は、水を飲みすぎたことによって起こる体重増加が少なからず関与しています。 通常、喉の渇きは、身体が水分を欲していることを示すよい指標であり、必要に応じて喉の渇きをいやせば、1日の終わりには、身体の水分補給状況は正常に戻っています。しかし運動中は、喉の渇きを感じるタイミングが水分の必要なタイミングよりも遅れることが多いため、スポーツ選手は多量の水分をとって汗による損失を補わなければならないのです。そしてごくまれに、喉の渇きが治まってもさらに飲むように強いられることで、低ナトリウム血症を来すことがあるのです。 医療と栄養の専門家が低ナトリウム血症について理解することが重要なのはなぜですか? Murray先生:運動誘発性低ナトリウム血症は、疫学的に見るとそれほど危険ではありませんが、人によっては生命に関わる危険性があります。そのため、医療と栄養の専門家はこの症状をよく理解することが重要です。例えば、過去20年間に、低ナトリウム血症により死亡したマラソンランナーの事例が7件報告されていますが、これはスポーツ選手に限ったことではないと認識すべきです。 これまでに低ナトリウム血症で多くの人々が命を落としています。長時間の行進中に水分補給をしすぎた兵士、「しごき」の一環としてトイレに行くことなく飲まされた新入生、両親から罰として水を飲まされた少女たち、トレーニング中に水を飲みすぎた自転車の警官、その他、休憩中や運動中に水分をとりすぎた人たちなどです。 2. 運動誘発性低ナトリウム血症が発症する背景 水分の過剰摂取によってどのように血中のナトリウム濃度が低下するのですか?
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Murray先生:はい。感覚的にはそれはなさそうに思えますが、不思議なことにこの2つは同時に起こりえます。低ナトリウム血症は、水を飲みすぎたときによく起こるため、水中毒と呼ばれることもあります。 しかし、脱水症状を起こしたスポーツ選手にも低ナトリウム血症になる可能性があります。汗でナトリウムを多く失い、かつ水をたくさん飲むことで、血液が低ナトリウム血症のレベルまで薄まってしまうのです。 例えば、スポーツ選手が鉄人レースと呼ばれるトライアスロン中に10Lの高塩分の汗をかき、8Lの水を飲んだとすると、この選手は塩分損失と水分摂取の組み合わせにより、脱水症状と低ナトリウム血症の両方が起こりえるのです。 スポーツ選手は運動中に何をどのくらい飲むべきですか? Murray先生:必要な水分補給量には大きな個人差があります。同じ運動をしていても発汗速度が異なるためです。選手が練習の前後に定期的に自分の体重を測定するようコーチが指示するのはこのためです。体重低下は水分の補給不足を意味し、体重増加は水分過剰補給を意味します。 体重測定を何度かやってみると、選手はすぐに感覚をつかみ、体重減少(脱水症状)を最小限にするため運動中にどれだけ水分を補給すればよいのかわかるようになります。ある選手は毎時間0. 18L(6 oz. )しか飲まなくてもよいのに対して、他の選手は水分維持のために1. 42L(48 oz. )以上必要なこともあります。 汗をそれほどかかず、競技成績があまり重要でない場合には、普通の水を飲んでいて大丈夫です。しかし、選手が汗をたくさんかき、最高の競技結果を出したい場合には、スポーツ飲料の摂取により多くのメリットが期待できます。 選手はどうやって水分補給状態をチェックできますか? 低ナトリウム血症の看護|低ナトリウム血症の症状と求められる看護計画 | ナースのヒント. Murray先生:自ら定期的に練習前後の体重を測定するのに加えて、尿の色や量からチェックすることもできます。水分補給が十分な場合、ヒトの尿は、リンゴジュースではなく、レモネードのような色になります。脱水症状になると、体内の水分量を維持するために尿量が少なくなります。尿の量が少なく色が濃い場合は、脱水症状の可能性が高いといえます。 チームによっては、トイレにカラーチャートを置いて、選手が尿の色に注意するように促しています。 脱水状態を判断するにあたり、尿チェックはどの程度の信頼性がありますか? Murray先生:研究室での解析であれば、尿を調べることで、色や量、比重または浸透圧からその人の水分補給状態について正確な情報が得られます。しかし競技場のロッカールームでは、もちろん、そこまでの正確さは求められません。 実際には、尿の色に注意するよう選手に促すことで、十分な水分補給の維持が大切だという意識が高まります。 選手は運動中にナトリウムを摂取する必要がありますか?
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1~0. 2%の食塩水などでナトリウムの摂取を心がけるとともに、水を摂りすぎないように注意する ことが必要です。 かといって、水分が不足すると熱中症になる恐れがあります。可能であれば、低ナトリウム血症になるとみられる体重の増加が起きていないか、練習中にチェックするのが理想的といえます。少なくとも、自分にとっての水分摂取の過不足を、普段の練習中から意識しておくようにしましょう。
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低ナトリウム血症は血液中のナトリウム濃度が低い状態で、だるさ、吐き気、意識がもうろうとするなどの症状があらわれます。低ナトリウム血症は様々なことが原因で起こり、原因に応じて治療法が異なります。 1. 高齢者に起こりやすい低ナトリウム血症とはどんな病気か? 低ナトリウム血症は血液中のナトリウム濃度が低い状態です。低ナトリウム血症になるとだるさ、吐き気、意識がもうろうとするといった症状の原因になります。 ナトリウムとは? ナトリウムは筋肉を動かしたり、神経の信号を伝える時などに体の中で使われます。そのため、私達の体が正常に機能するために、ナトリウムは必要な物質であると言えます。低ナトリウム血症になると、ナトリウムを使うことができなくなり、体調不良をきたします。 ナトリウムは食事を介して体の中に取り込まれます。ナトリウムを含む身近なものとして「食塩」があります。食塩の主成分は塩化ナトリウムであり、名前の通りナトリウムが含まれています。 低ナトリウム血症の定義:ナトリウムの基準値など 血液中のナトリウム濃度はmEq/L(メック・パー・リットル)という単位が使われます。血液検査ではナトリウムを意味する「Na」と書かれている欄に数値が記載されていることが多いです。ナトリウムの正常値は検査のキットなどにもよりますが、通常135から145mEq/Lです。血液中のナトリウム濃度が135mEq/L未満の時、低ナトリウム血症と定義されます。 2. 低ナトリウム血症の症状 低ナトリウム血症になるとだるさ、吐き気、頭痛など様々な症状があらわれます。実際どのような症状が見られるかは低ナトリウム血症の重症度により異なります。 低ナトリウム血症は血液のナトリウム濃度が135mEq/Lより低い時を言いますが、低ナトリウム血症の重症度と症状をおおまかに分類すると以下のようになります。 ナトリウムの値 状態 135から145mEq/L 正常値 130から135mEq/L 低ナトリウム血症に該当するが、 症状はあらわれないことが多い 120から130mEq/L 軽症な低ナトリウム血症: だるさ、吐き気があらわれる 120mEq/Lより低い時 重症な低ナトリウム血症: 頭痛、 意識障害 、けいれんが起こる 詳しくは「 低ナトリウム血症の症状 」で説明しています。 3.
8 尿浸透圧(mmOsm/L)=2×(尿中Naイオン+尿中Kイオン)+尿中BUN(尿素窒素)/2. 8 =尿比重下2桁 x35 低ナトリウム血症の頻度 低ナトリウム血症 は、入院患者の1-2%、外科治療患者の4%、ICU入院患者の30%に認められ、院内死亡の独立した危険因子です(Curr Neurol Neurosci Rep. 15(4):18, 2005)。 また、介護施設など高齢者の多い施設では約30%が 低ナトリウム血症 になります(Clin Exp Nephrol. 2018; 22:1404‒10.