うつ病/非定型うつ | 精神科・神経科 | 心療内科・精神科の医療法人和楽会
7%と高確率。また、その大部分は非定型うつ病です。 双極性障害との併発 双極性障害は、かつては「躁うつ病」と呼ばれていましたが、躁状態とうつ状態の両方があらわれる病気です。 躁状態のときは、気分が高揚して活動的になります。衝動的な行動をとる、態度や発言が横柄になる、自信過剰になる、物欲や性欲が高まる、眠らない、といった症状があらわれるため、問題行動がおこりがちで、人間関係に亀裂が生じることも少なくありません。 一方、うつ状態になると、気分が落ち込み、疲労感に襲われます。身だしなみにかまわなくなり、部屋にひきこもって何もしないといった状態になります。Ⅱ型の場合は躁状態が軽く短期間です。ほとんどがうつ状態なので本人も周囲の人も躁状態に気付かないことがあります。ちなみにⅡ型は躁状態の程度は軽いのですが、自殺のリスクが高く、摂食障害やアルコール依存などの依存症を併発することも多いなど、危険度が高いといえます。 依存症 不安をまぎらわすために、依存症になることがあります。たとえば、アルコール依存症。お酒を飲むと、一時的に不安が強くなるので、飲む量や回数も増えていきます。また、保護してほしい、可愛がってもらいたいという気持ちが強く、連ライ、セックス依存状態になることもあります。
"うつ"と似て非なる "新型うつ"【その特徴と改善方法】
非定型うつを抱える患者の多くは、若いころ(思春期前後)から症状が出ており、しかも慢性的であるといわれています。良い状態のときと悪い状態のときを繰り返しながら、小康状態を保っているケースも少なくありません。 きちんとした治療が行われないと、脳の前頭葉(理性的な分野)の機能がどんどん落ちてしまいます。こうして長い間治療されずに放っておかれた病は、5~10年たって脳が悪い状態で固定されてしまい、治りにくくなってしまうのです。状態が長ければ長いほど病気は治りにくくなり、最終的には治すことが難しくなってしまいます。 「新型うつ」は「非定型うつ」ではないどころか、うつですらない!? メディアでよく言われている「新型うつ」は、パーソナリティ障害であり、うつ病とは区別されるものであると考えている研究者もいます。(つまり、うつ病ではない。) 「新型うつ」は医学的用語ではなく、またその定義もバラバラで時に、「非定型うつ」の意味合いで使われたり、全く新しいタイプのうつとして使われることもあります。日本うつ病学会による診療ガイドラインにおいても、「新型うつ」は取り上げないとしているそうです。 新しいタイプのうつ=新型うつの特徴は、 失敗や不幸の原因を他人や社会、環境のせいにする 責任感が薄い 薬が効かない 症状が長く続く です。「非定型うつ」かと思っていたら、実は「新型うつ(=うつではない)」であったということも考えられます。薬が効かない、症状が一向に良くならない場合は、「うつ病」以外の可能性も考えた方が良さそうです。 うつなのか、パーソナリティ障害なのかの診断は医学的にも難しい!?