少女は自転車に乗って 感想
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少女は自転車に乗って 感想
(町山智浩)いやー、サウジアラビアっていうのは、だから普通そういう酷いことをしているとアメリカが圧力をかけるんですね。他の国がね。先進国が。 誰もサウジアラビアに圧力、かけられないんですよ。 (江藤愛)なんでですか? (町山智浩) 石油があるから。 (江藤愛)わかりやすいですね。 (町山智浩)もう石油売ってもらっているもんだから、文句言えないんですよ。酷いことをいくらしてても、それ止めろ!とか、経済制裁するとかできないんですよ。 (山里亮太)そっかー。石油あげないぞ!って言われたら終わりってことですもんね。 (町山智浩)そうなんですよ。 (山里亮太)その中で苦しんでいる人たちが、なんとかそれを伝えるために作った映画として見ると、またいろいろわかってくるっていう。 (町山智浩)そうなんですよ。で、しかも本当にかわいくて楽しい映画でもあるところが上手いんですね。しかもこの女の子はどうやって自転車を買うか?っていうのも、その女学校の中で経典であるコーランの暗記大会っていうのがあるんですよ。それに優勝するとすごい賞金がもらえるんで、コーランを一生懸命勉強するっていう非常に皮肉な展開なんですよ。 (山里・江藤)はー! (町山智浩)どうやって勉強するかっていうと、 プレイステーションでするんですよ。 (町山智浩) プレイステーションのソフトでコーラン勉強ソフトっていうのがあって、それで一生懸命勉強するんですけど。 (江藤愛)実際にあるんですか?そういうのは。 (町山智浩)実際にあるみたいですよ。 だから生活とか何もかも、日本やアメリカと同じなのに女性差別だけが異常なんですよ。 (江藤愛)それ、女性差別残すことによって何かプラスのことってあるんですか?
少女は自転車に乗って 解説
金土と「天気の子」、「彼女は夢で踊る」と来て、コレ。三連続の満点の満足度で、かなり幸せです。 3. 5 ☆☆☆★★★ 《郷に入っては郷に従え》…とは言えども! 文化の違い... 2018年9月22日 iPhoneアプリから投稿 ☆☆☆★★★ 《郷に入っては郷に従え》…とは言えども! 文化の違いを教えてくれるのが映画の良さでも有ります。 他国の文化をとやかく言う事は出来ない。 日本の常識だって、世界的には非常識極まりない事は数々有るに違いない。 作品中には。遠く離れた地に住む我々にとって、首をかしげざるを得ない事が多々。 しかしそれは、サウジアラビアの人達にとっては、極々普通の考え方に他ならない。 それを意識し。ワジダに感情移入しながらの鑑賞で有れば有るほど、ラストシーンに救われる思いを強く抱く作品ですね。 2018年9月20日 シネマブルースタジオ 4. 0 よかった 2016年11月22日 スマートフォンから投稿 鑑賞方法:映画館 町山さんのラジオを聞いて鑑賞。 2013年最後の映画。 5. 0 本当の世界はどちら? 少女は自転車に乗って 感想. 2016年8月1日 Androidアプリから投稿 サウジアラビアの女性がどのような境遇にあるのか、当の本人たちの思いはどれ程反映されているのかわからないけれど、少なくとも、今私のいる日本から見ると、とてつもない不公平な世界で生きている。それでも、生まれついての利口さと、あきらめない根気強さ、物事を解決する力、いろんな力を秘めた少女が、自転車をてに入れる過程を通して、自己を実現していく素晴らしい話。 今世界は宗教によって二分されようとしているが、本当の世界はどこにあるんだろうと思う。今ほとんど西洋の価値観が世界に広がっているけど、それがすべてではないとする文化があるのも当たり前だし、今の私は、この世界以外に考えられないから、少女が不憫に思える。 4. 5 ●戒律と自由と。 2016年5月15日 PCから投稿 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル 国は違えど、人の営みは同じ。 素直に共感できる。というより理解できる。 もちろん、宗教や文化の違いはあるにせよ。 おてんば娘ワシダを通して、イスラム社会の保守と革新、 伝統と未来志向が垣間見える。 そして、ひとりの女性が生きていくことの厳しさよ。 おとなの世界とこどもの世界と。 それでもタフに、賢く生きるワシダ。 ラストはなんとも爽やかだ。 邦題も悪くない。 今は知らんが、当時のサウジアラビアは映画館の設置が法律で禁じられていたらしい。 サウジアラビア初の女性監督。 同国俳優を起用し、すべて国内で撮影して、同国初の長編映画。 彼女の生きザマ。 直球でなく、さらりとこの国の矛盾を描く手腕と信念に脱帽。 4.
少女は自転車に乗って 母親
厳格な宗教戒律によって女性の行動が制限されているサウジアラビアを舞台に、自転車に乗る夢をかなえるため奮闘する少女の姿を描いた感動作。自転車を手に入れるためコーラン暗唱大会に挑む少女の視点を通し、因習を重んじるイスラム社会で女性が置かれた不条理な現実を浮き彫りにする。サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスールが全て国内で撮影した同国初の長編作で、ベネチア国際映画祭をはじめ世界各地の映画祭で絶賛された。 シネマトゥデイ (外部リンク) サウジアラビアに暮らす10歳の少女ワジダ(ワード・モハメド)は、男友達と自転車競走をするため自転車を買うことを決意。母親(リーム・アブダラ)にねだるも女の子が自転車に乗ることに反対され、自分で費用を工面しようとするが目標額には遠く及ばない。そんな折、学校でコーラン暗唱大会が開催されることになり、ワジダはその賞金で自転車を買おうと懸命にコーラン暗唱に励む。 (C)2012, Razor Film Produktion GmbH, High Look Group, Rotana Studios All Rights Reserved.
少女は自転車に乗って あらすじ
(町山智浩)黒いすっぽりかぶるのの下だったら、何を着てもいいっていうことになってるんですね。 (江藤愛)それを見せなければいいんですか? 少女は自転車にのって / ワアド・ムハンマド | 映画の宅配DVDレンタルならGEO. (町山智浩)見せなければいいんです。それも悲しいんですけど。 (江藤愛)せっかくおしゃれしてるのに、とは思いますけど。 (町山智浩)そう。せっかくおしゃれしてるのにね。でね、この映画ね、『自転車に乗る』って言って『自転車に乗っちゃいけないわよ』ってお母さんに言われて、なぜだろう?って思うんですけど。 これは厳しい戒律で自転車に乗っちゃいけないことになってるんですよ。 (山里亮太)あ、自転車危ないからとかじゃなくて。決まりでなんですか。 サウジアラビアでは女性は自転車に乗ってはいけない (町山智浩)決まりなんですよ。 で、自動車の運転もしちゃいけないんですね。サウジアラビアでは女の人は。 (山里亮太)ええー!? (江藤愛)女の人だけ?男の人は自転車もOK? (町山智浩)女の人だけ。自転車、男の子は乗っているわけですから。 でね、この間土曜日に、26日ですけども。サウジアラビアで女の人たちがこの法律に対する抗議として、一斉に自動車を運転するっていう運動が起こったんですよ。 (山里亮太)へー!つい最近のことなんだ。 (町山智浩) そう。それで60人ぐらい逮捕されたらしいんですけど。 みんなでバーッ!って車運転して、それをビデオ・写メとかで撮ってネットに上げるっていう運動をやったんですね。で、これで逮捕されて大変なことになったんですけども。この『少女は自転車にのって』っていう映画は、この映画そのものを普通に見ていると、ただかわいいだけの映画なんですけど。 実際は恐ろしいことがいっぱい描かれてて、実は怖い!怖い!怖い!映画なんですよ。 (江藤愛)怖い映画。はい。 (町山智浩)怖い映画なんですよ。たとえばこの女の子がラブレターを運んでいるじゃないですか。それで途中でラブレター、見つかっちゃうんですけど。これでラブレターを送った女の人はどうなるかっていうと、 殺される可能性があるんですよ。 (江藤愛)ん?ラブレターを書いただけで? (町山智浩)そうです。結婚前の女の人が男と話したら、もうそれでダメなんですよ。で、名誉殺人っていうんですけど。2008年に起こった事件ですごかったのは、 Facebookをお父さんが見ていたら、Facebookで自分の娘が他の男とチャットをしてることを知ったんで、娘を殺したんですよ。 (山里亮太)えっ!?それは、罪にならないんですか?
(町山智浩)でもはっきりは言わないんです。たとえば女の子たちがお母さんと一緒に歌を歌っているシーンがあるんですね。歌を歌ったり、踊ったりするシーンがあるんですよ。ところが、近所に男の人がいたり、自分の家に男の人が近所にいるかな?って思ったら、歌を歌えないんですよ。 (山里亮太)それも禁じられてるんですか? (町山智浩) 歌は禁じられてるんです。 (江藤愛)なんで歌を歌っちゃいけないんですか? (町山智浩) はっきりと言ってないんですけど、歌っていうのはほとんどがラブソングじゃないですか。だって恋愛は存在しないんだもん。この国には。 結婚は全て自分の保護者である父親と相手の男、要するに旦那との契約関係で結ばれて、自分の意思もなければ、結婚に関しての契約にその女の人、奥さん自体関わることもないんですよ。法的に。売買されるだけなんで。 (江藤愛)でもみんなには意思はあるんですよね。本当はこうしたいなというのは。 (町山智浩)あるからこの間の自動車の運転しよう!っていう運動が起こったりしてるわけですけどね。ただ、殺されちゃう世界ですから。 サウジアラビアって公開処刑とかあるんですよ。 (山里・江藤)ええー!? 少女は自転車に乗って あらすじ. (町山智浩)いまもやっています。 サウジアラビアがすごいのは、女性がレイプされるとレイプした男は処罰されなくて、女だけが殺されるんです。 (江藤愛)された方が悪いんですか? (町山智浩)ムチ打ちされたりですね。要するに、男を誘惑したってことで、された方の被害者が罰を受けるんですよ。それもムチ打ちとかの。 酷い時は投石ですよ。 (山里亮太)はー!えっ?これ、法律で決まってるんですか?全部そこらへんは、もう? (町山智浩)法律で決まってるんですよ。 (江藤愛)これって宗教的な問題でですか?