膀胱 癌 再発 予防 食事
―食べものとがん:その科学的根拠とは?― 津金昌一郎 独立行政法人国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長 (2014年.
がんを遠ざける食事と栄養 食べものとがん:その科学的根拠とは?>>|がんの先進医療|蕗書房
がん患者さんのQOL(生活の質)をいかに維持していくか、小林製薬株式会社中央研究所でがんの免疫研究を続けている松井保公さんにお話を伺いました。 【南雲吉則】がん予防のための がんを寄せつけない「命の食事」 テレビでおなじみの南雲吉則先生が提唱する「がんから救う命の食事」を中心に、がん患者さんとそのご家族にも役立つ、がん予防のための「食の在り方」について、話を伺った。
2倍、カフェインの摂取量で3つのグループに分けた場合に最も多いグループで最も少ないグループの約2倍、膀胱がんリスクが高くなっていました。緑茶については関連がありませんでした(図2)。 なぜ、非喫煙者でコーヒーやカフェインはリスクなのか? カフェインは、アポトーシスや細胞周期を乱すことで膀胱がんの発がんに関与すると考えられていますが、同じ量のコーヒーでも喫煙者の方がカフェインの消失が早いことや、非喫煙者の方が尿中のカフェイン量が多いことなどが報告されています。このことが、非喫煙者でコーヒー・カフェインの影響がよりはっきりとみられた原因と考えられます。緑茶では関連がみられませんでしたが、男性のカフェインは、緑茶よりもコーヒーからの摂取量が多かったためと考えられました(コーヒー53%、緑茶40%)。一方、女性では、コーヒーとの関連は見られませんでしたが、1日5杯以上の緑茶を摂取する人で、膀胱がんのリスクが2. 3倍になりました。女性の症例数が少なかったために、結果が偶然に得られた可能性も考えられますが、女性のカフェインは、コーヒーよりも緑茶からの摂取量が多かったからかもしれません(コーヒー43%、緑茶46%)。 また、コーヒーに含まれるカフェイン以外の物質が膀胱がんリスクに関係している可能性もありますが、それについては今回の研究からは指摘することができません。 喫煙が膀胱がんのリスク要因 今回の研究では、非喫煙者におけるコーヒー、および、カフェインによるリスクの上昇がみとめられましたが、膀胱がんの症例の中で、非喫煙者およびたばこをやめて10年以上たっている人は、わずか24%でした。膀胱がんの予防には、まず、禁煙することが最も重要です。