(3)中性化の補修工法 | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
Q3:フライアッシュコンクリートの特長は?
中性化、アルカリ骨材反応、塩害、凍結融解、化学的侵食によるコンクリートの劣化機構と対策【技術士・建設部門 コンクリート】 - 思考酒後
6%以下に抑えたセメントです。普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩の6種類それぞれに低アルカリ形があり、アルカリ骨材反応が起きる可能性がある場合に使用されています。 2-2.
【ひび割れ注入工法】 コンクリートにひび割れが存在する場合, ひび割れを介して水分, 酸素, 二酸化炭素が鉄筋位置に直接供給されることから, 十分なかぶりが確保されていても鉄筋腐食が進行する可能性か高まります.中性化と塩害は劣化因子が異なるものの, 最終的には鉄筋腐食を抑制する対策に帰着しますので, 中性化も塩害と同様にひび割れ注入工により劣化因子の侵入を阻止する必要があります. 図2-21 ひび割れ注入工法 ひび割れ注入工法はスプリング圧やゴム圧による低圧注入器を用いて, セメント系, ポリマーセメント系, エポキシ樹脂やアクリル樹脂などの有機系材料をひび割れ内部に低圧, 低速で注入し, 閉塞させる工法です(図2-21).ひび割れ注入工法はコンクリート表面のひび割れ幅が0. 2mm~30. 混合 セメント 中 性 化妆品. 0mm程度のものに適用可能です.単なるひび割れ補修では, ひび割れ幅が大きいものには経済性の理由によりひび割れ充填工法(Uカット)を適用する場合もありますが, 鉄筋腐食抑制の観点からはひび割れ充填工法よりもひび割れ注入工法のほうが抑制効果が高いと考えられますので, 劣化要因に応じた工法選定を行う必要があります. エポキシ樹脂などの有機系注入材を使用する場合には, ひび割れ内部が乾燥した状態で施工する必要があります.ひび割れ内部が湿潤状態の場合には注入材の硬化が阻害され, 十分な付着性が得られないことがありますので, 湿潤面硬化型の注入材を使用するなどの対処が必要となります.逆に, セメント系注入材はひび割れ内部が乾燥した状態では注入材の流動性, 充填性が低下します.従って, セメント系注入材を使用する場合には, ひび割れ内部に十分な水通し(プレウエッティング)を行った上で施工する必要があります.セメント系注入材の中でも, 流動性に優れ, ひび割れ先端部の微細な隙間にまで注入可能な超微粒子セメント系注入材の使用が増えています. セメント系注入材は亜硝酸リチウムと併用して注入することができるため, ひび割れ注入工による劣化因子の遮断効果に加え, 亜硝酸リチウムによる鉄筋防錆効果を付加することも可能となります.亜硝酸リチウムを用いたひび割れ注入工法については第3章にて詳細に記述します. ②中性化領域の回復 (既に中性化したコンクリートのアルカリ性を回復する) 【断面修復工法】 コンクリート中の鉄筋位置まで中性化が進行し, 鉄筋腐食が開始している場合では, 中性化した範囲のコンクリートをはつり取り, 断面修復材を用いて断面欠損部分を修復するという方針を採ることができます.これにより, 中性化深さは0(ゼロ)に戻ることになります.断面修復工法といえば, 一般的にはコンクリート脆弱部(浮き, はく離, 鉄筋露出, 断面欠損などの箇所)の修復という目的で部分的に適用される部分断面修復工法を指すことが多いのですが, 中性化対策としてコンクリートの中性化した範囲のpHを回復させることを目的とした断面修復工法は, コンクリート表層部の全範囲を断面修復する全断面修復を指します.断面修復材には母材コンクリートとの付着性, 一体性を要求されますので, その性能を満たす材料としてポリマーセメントモルタルが多く用いられています.