誰かこの状況を説明してください - 散歩の続き
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八角形の形をしているそれに壁はなく、腰高の柵が巡らされています。屋根は三角です。全体的に白を基調としていてかわいらしい感じに作られています。 「素敵な東屋ですね〜。おお、ソファまである」 中に入ってゆっくり見渡せば、ふかふかソファが置かれてありました。八角形の三辺に合わせた面白い形のそれは、三人は余裕で座れる広さ。これなら作業に疲れたときにお昼寝もできるね! 屋根が大きく作られているので軒下が広く、雨でも東屋の中に入ってしまえば濡れなくて済みそうです。屋根は大きいですが高さが十分にあるので、そんなに中が薄暗いこともありません。 私が物珍しさにキョロキョロしていると、先にソファに座った旦那様に手を引かれ、隣に座ることになりました。 「ここでゆっくりするのもいいなと思って。もちろん今まで通り芝生の上に寝転ぶこともできるし」 「ええ! いいですね!」 元からある芝生スペースも気に入ってましたからね。残してくれていてうれしいです。 「気に入った? ヴィーが喜ぶといいなって思いながら作らせたんだけど」 「もちろんです! ありがとうございます!」 東屋でちょっと休憩とか、ちょっとお外ランチとかお茶とか、いろいろできますね。旦那様、いいもの作ってくれてありがとうございました! 「大規模な工事っていうのは、ヴィーを庭園に出さないための嘘だったんだ。ごめんね。でもびっくりさせたかったから内緒にしてたんですよ」 そうか、そういうことだったのか〜! 誰かこの状況を説明してください! 小説&コミカライズ合同トライアルBOOK | 徒然花...他 | 電子コミックをお得にレンタル!Renta!. ちくしょう、許しちゃいますよ!! 「びっくりしたけどうれしいです。サーシス様、本当にありがとうございます」 私は旦那様の手を取りぎゅっと握りしめ心からお礼を言うと、旦那様もうれしそうに微笑んでくれました。 「庭園の改装は喜んでもらえたことだし、さ、もう一つのサプライズといきましょうか」 旦那様が先に立ち上がり私を引き起こしながらそんなことを言いました。 え? もう一つのサプライズ? 一つ目はこの東屋ですよね。もう一つって何!? 私が何のことかさっぱりわからず盛大にクエスチョンマークを飛ばしていると、 「ヴィーを頼んだ」 旦那様が東屋の外に声をかけました。 いったい誰に声をかけたの? ロータス? ダリア? すると、 「「「「はーい!! おまかせくださいませ!」」」」 「さあさあ、奥様。部屋に戻って軽く湯浴みをしましょうか」 「それから極上マッサージですよ」 「今日も綺麗になりましょうね」 とかなんとか口々に言いながらやってきたのは、愉快なエステ隊ではありませんか!
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まるっと全部かわいいんですもの!」 かわいいは正義なのです。 またデイジーを思い出して私がシュンとしていると、 「では、気を紛らせがてら夜会に参加されてはいかがですか?」 ロータスがしれっと 社交 ( おしごと ) をぶっこんできました。 「はい?」 「ちょうど一週間後に夜会が開かれるそうで、招待状が届いております」 そう言って懐から見慣れた封筒を取り出すロータス。それは王宮からきたやつですね! もう何回も見てるからさすがに覚えたよ! でも私は 今が ( ・・) 寂しいのであってですね。 「うん、その頃にはデイジーも帰ってきているからパスでお願いします」 「いえいえ。これに向けていろいろ調整していれば時間があっという間に過ぎます。デイジーのことを思い出す暇もございませんよ?」 「思い出す暇もないくらい調整しませんて! 誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~:小説・実用書:感想・レビュー|【コミックシーモア】漫画・電子書籍ストア国内最大級!無料・試し読みも豊富!. !」 にっこり笑顔で恐ろしいこと言わないでくださいロータス! ぐぬぬ……とロータスを睨んでいると、 「まあ、今回は王宮からの招待だからね。観念した方がいいよ、ヴィー」 サラッと招待状を確認していた旦那様がロータスの援護をしました。 断れない社交は参加する。それは結婚当初からの契約ですもんねぇ。くぅぅ。 「それに、 王宮 ( あちら ) に行けば王太子様もいらっしゃいますよ」 私が観念しかかっているところに、ロータスが追い打ちをかけてきました。 そうですよ、王宮にはディアンツ王太子殿下がいらっしゃるんですよ! 将来美形間違いなしの王太子様はリアル天使。先日のお誕生日会では、間近で思う存分 愛 ( め) でさせていただきましたっけ。 「あ! そうですね!」 王太子様にお会いできるなら行ってもいいかもです。 せっかく私が乗り気になったというのに、 「……僕は行くのをやめたくなった……」 旦那様が遠い目をして言っています。おや、どうしたのでしょうか? 先日旦那様からいただいた『 ヴィオラの瞳 ( ヴィオラ・アイ) 』のお飾りをつけ、ドレスも特殊メイクも完璧。 そんな私に、 「あ〜やっぱり見せびらかすのが惜しい……」 なんて甘い言葉を囁く旦那様。もうすっかりお出かけ前のお約束ですけどね☆ 「では夜会をお休みしましょう!」 もちろん全力でのっかりますよ! 王太子様に会うのも楽しみですが、もうお屋敷にデイジーは帰ってきてますからね。お出かけする必要な〜し☆ 「そうしましょう!」 旦那様ももちろんのってきます。あわよくばこのまま夜会ボイコット……とは神が許さない。 「またそれをやりますか。毎回毎回よく飽きませんね。いい加減になさってくださいそろそろ怒りますよ」 ロータスのひく〜い声が聞こえてきました。はい、ソウデスネ〜、行かないといけませんね〜!
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!」 旦那様は否定的ですが、やっぱり子供はかわいいと思います。 「かわいくないのはあの王太子に限ってですよ! 子供は嫌いじゃないからね」 「あ、そうなんですね」
「あのお花屋さん、見てもいいですか?」 「ええ、行きましょう」 私は旦那様の手を引っ張り、そこに寄り道します。 置いてある花はどれも見たことのない種類ばかりです。きっとこちらにしかない種類の花なのでしょう。 葉っぱの形がハートになっているものがあります。何て名前なのかしら、すっごくかわいいです。 私が町で見かけない顔だからと思ったのか、花を物珍しそうに見ていたからか、 「このお花はピエドラ周辺にしかないお花なんですよ、お嬢様」 花売りの娘さんが説明してくれました。 「ああ、そうなんですね! どうりで初めて見る花だと思いました」 「この辺りでは一般的なお花なんですけど。あまり他所には出回らないです」 「へぇ~」 王都のお屋敷にもなかった気がしますね。気候風土が違うと育ちにくいのかしら? 「貴女は花が好きですねぇ。どれか気に入ったものでも?」 私が娘さんと話しながら熱心に見ていると、旦那様も覗きこんできます。 「う~ん、どれも見かけない花で綺麗だなって思うんですけど、持って帰れないし……。持って帰っても気候が合わなくて枯れてしまっては可哀相ですから」 そう躊躇していると、 「切り花は別荘の部屋に飾ればいいですけど、鉢植えで買えば屋敷まで持って帰れますよ。それに育て方なんてベリスに言えば何とかしてくれるでしょう?」 「おお、そうだ! ベリスですよベリス! 強い味方がいましたよ! ……あー、でも」 旦那様がナイスアシストです。うちには 魔王様 ( ベリス ) というプロフェッショナルがいるんですよ! ベリスに相談すれば、このお花の上手な育て方を教えてくれますよね! 誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~ 6 | 女性向けライト文芸レーベル「アリアンローズ」公式サイト. ……って、私、これ買う気分になっちゃってますけど。ええ、あいかわらずお小遣いなんてありませんよ。 そのことに考え至った私。でも、そんな私に気付いた旦那様。 「また要らないことを考えましたね。貴女らしいですけど。それで、どれが気に入ったんですか?」 クスクスおかしそうに笑われてしまいました。 なにこれデジャヴ。 なんかこれと同じようなシチュエーション、王都でお出かけした時にありましたねぇ。 「えーと、あの、葉っぱがハート型になったのが、かわいいと思ったんです」 前と同じような押し問答しても無駄ということはわかってます。だから素直に気に入ったものを告げれば、 「ああ、本当だ! 葉っぱの形が変わっていていいですね。これなら屋敷に持って帰ったら、みなも喜ぶのではないですか?