ホンダ 軽 四 スポーツ カー
稲垣千駿 2021年3月12日 19時30分 ホンダ は12日、軽自動車のスポーツカー「S660(エスロクロクマル)」の生産を2022年3月に終えると発表した。手が届きやすい価格帯の個性豊かな車として人気だったが、規制強化などへの対応を求められており、開発継続を断念した。 S660は ホンダ にとって19年ぶりの軽のスポーツカーで、15年4月に発売された。 消費税 込み約203万円からのガソリン車で、オープンカーにもなる。中高年層を中心に支持を得て、当初は半年の納車待ちになるほどだった。 「少量生産」で、販売台数は昨年12月末までに累計3万台超。フルモデルチェンジをしておらず、16年まで月800~1千台ほど売っていたが、17年以降は月200~300台ほどに落ちていた。 ホンダ 広報によると、22年以降に騒音や運転支援機能などをめぐる規制が強化される。 ホンダ は拡大路線で低迷した四輪事業の体質改善を図っており、「規制対応に向けた大型投資はできない」と判断したという。 S660の生産終了で、軽のスポーツカーはダイハツが手がける「コペン」のみになる。 (稲垣千駿)
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筆者: 磯田 薫 カメラマン: オートックワン 編集部・ホンダ 新米編集部員、MTのホンダ S660でドライブに出発! 「Iくん、いまMTのS660を借りているんだけど、乗ってみない?」 オートックワンに在籍する私、新米編集部員Iがそんな誘いを受けたのは、暮れも押し迫ったとある日の夕方。声の主は先輩のM副編集長でした。これまでホンダ S660に乗ったことはなかったので、なかなかどうして魅力的なお誘いです。 しかし、自動車メディアの片隅で働く立場でありながら、MT車を運転した経験が少ない私。S660をしっかり乗りこなせるでしょうか。 「Iくんも編集部員としてS660を知っておかなきゃ! 何事も経験、経験!」という言葉を背中に受けながら、私は駐車場へ向かうエレベーターに乗り込んだのでした。 ◆ホンダ S660の内外装を画像で見る ホンダ S660とは 2015年に発売したホンダの軽自動車オープンカーです。ミッドシップエンジンの採用・2人乗りという特徴から分かるように、軽自動車でありながらスポーツ性・趣味性の高い1台となっています。 往年の名車「ビート」を連想する人も多いのでは?
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」ということだ。 もちろん、その素晴らしさは──生産終了からもはや24年も経っているクルマゆえに──完璧なメンテナンスを施すことで始めて発揮される。また、きわめて小さな(しかも2人しか乗れない)クルマであるゆえに、一般的に言われる意味での「実用性」みたいなものは無いに等しい。 だが前者、すなわち「完璧なメンテナンス」については、今なお存在している熱心で真摯な専門店に任せることができる。 一般的な販売店で売っているモノよりは多少高くなるが、そういった専門店でエンジンのオーバーホールなどが済んでいる個体を買い、そして半年から1年に一度程度の点検と整備をその専門店に委ねれば、メンテナンスに関してはほぼ心配はいらない。またホンダ自身が、ビート用純正パーツの再生産も一部行っている。 そして後者の問題、すなわち「小さい2人乗りのクルマなので、実用性はあまり(ほとんど? )無い」という問題。 これについては「まぁそれでもいいじゃないですか」というのが筆者からの回答になる。 なぜならば、冒頭で申し上げたとおり、都市在住者にとってのクルマとは「たまにしか乗らないモノ」であり、同時に「アート作品みたいなもの」でもあるからだ。 文・伊達軍曹 写真・本田技研工業 編集・iconic
という気もしたのだが、ホンダの手持ちのリソースで実力の高さを世界に向けて証明できるものとして、大きな価値がある。 こうして見ると、やはりいわゆる"普通"のスポーツカーがないところが、かえってホンダらしく思えてくるほどだ。 ビジネスとしては実用車が主体となるのは、今の時代は当然だ。そんな中でも、こうして際立つスポーツカーを企画し、世に送り出せる素地があるところが、ホンダのユニークセールスポイントに違いない。