イケメン戦国☆忘備録 信長 第2話前半 彼目線
恋愛ゲーム イケメン戦国時代のレポを中心に、ぼちぼち書いています。 のんびりやってます。
こはる 「とにかく! 辺りがぱっと真っ白くなって、くらっときて、それからぐにゃっと目まいがして…っ」 (ほう、『たいむすりっぷ』の折には視界や感覚が冒される、ということか) 身ぶり手ぶりを加えて言葉を重ねるこはるの声に、信長は黙って聞き入った。 こはるが困りきった顔で話を終えた時には、ある程度整理がついた。 「成程、だいたい理解した」 こはる 「えっ、理解できたんですか? 今ので……?」 「おぼろげながらはな」 (どのような仕掛けかは、こはるが知らんでのあれば俺にも推測はできんが、つまるところ…) 「『わーむほーる』という自然界の異常現象のせいで、貴様は時代を超えた、ということだろう?」 こはる 「は、はい、そうです」 「その事象は、貴様のいた五百年先の世では『たいむすりっぷ』と呼ばれている。架空の事象だと考えられていたが、実際に貴様は巻き込まれた。この解釈であっているか?」 こはる 「あってます…」 こはるはきょとんとした顔で、信長を見つめ返す。 こはる 「私が言ってること、信じてくださるんですか?」 「信じるかどうかの問題ではない、事実なのだろう?」 こはるの持ってきた袋から、四角形で薄っぺらい妙な器具を手に取り、じっくりと観察する。 「鋳型に何かを溶かし入れて作ってあるようだな、これは。鉄でも錫でもない材質だ。今の世に、このような物を作る技術はない」 (この者の話は奇怪極まりないが、信用に足る証拠はそろっている) 「どうしてそんなにあっさり納得できるんですか…? 時代を超えたんですよ、私」 (ん……?)
?」 「は…?」 こはる 「嫌がる女性を無理矢理なんて、最低最悪の…」 「今、なんと言った?」 こはる 「ですから! こんなことは最低最悪で許されることじゃ…」 「その前だ。貴様のいた時代、とは何の話だ?」 (本能寺に突然現れただけでも奇怪だというのに、今度はいったい何を言いだす) こはるはしばらく考え込んだあと、意を決したように口を開いた。 「本能寺でお会いした時にもお話しましたけど、私は、この時代の人間じゃないんです。五百年先の未来から、事故でここへ来てしまったんです」 (五百年先、だと……?) 「あの時の言葉は適当な作り話ではなかった、そう言いたいのか?」 こはる 「そうです…! 証拠ならあります」 「では、見せてみろ」 こはる 「わかりました…! 部屋から取ってくるので待っていてください」 こはるは、天主を飛び出したあと、しばらくして… 奇妙な形の袋を取って引き返し、信長の前へずいっと差し出した。 「珍妙な革袋だな…」 (皮でできているようだが……金属も使われているな。このような形は見たことがない) こはる 「これは私がいた時代のカバンです。今の時代には、こういう材質の物はないでしょう?」 (たしかに、この女の言う通りだ) 好奇心をくすぐられ、無遠慮に袋へと手を入れる。 中には、さらに不可思議な物体が詰め込まれていた。 「この面妖な人形は何だ? まじないか何かか?」 (動物をかたどっているのか。ふかふかしている…。悪くない手触りだ。ガラス玉のような目だが材質がわからん。やけにつるつるだが…) こはる 「それは『ぬいぐるみ』と言って、飾って眺めて楽しむための人形です」 「楽しむ…? このタヌキを眺めて何が愉しい?」 こはる 「タヌキじゃなくて、くまです! 可愛いじゃないですか、くまたん!」 「くまたんという名なのか。妙な響だな」 くまたんと呼ばれた人形を見据え、丸っこい耳や手を引っ張ってみる。 (しっかりと縫いつけられている、腕の立つ職人の作なのだろうな。それにしても……やはりふかふかだな) こはる 「っ…とにかく、くまたん以外の物もよくご覧ください。この時代にはない機械や道具が入ってるでしょう?」 「……そのようだな」 袋をひとしきり検分したあと、信長はくまたんを脇に置いてこはるに目を向けた。 「だが、貴様の話が事実だとして、どうやって五百年の時を超えて来た?」 (俺の知る限り、そのような奇怪な出来事は聞いたことがない) こはる 「事故みたいなものなんです。私にも詳しい原理はわからないんですけど…ワームホールというものが突然現れて、時空が歪んで……ええっと……」 (『わーむほーる』……『時空』……自然現象の一種ということか?)
彼目線イベントとか珍しいですよね? 久しぶりにイベント参加することにしました! 彼目線イベント「君と心を繋いで」ギリギリ開催中です!23日まで! 光秀さん、信長様、謙信様、幸村、秀吉さんから選べます。今回はちょっと悩みましたが・・・信長様にしました。 ヒロインが世間で「第六天魔王の女」と言われることを気にした信長様。そばにいないようにしたところ、それはそれで色々言われるようになってしまいます。 遠ざけられてそばにいられなくなったヒロインが打った手は――? みたいなお話です。信長様らしくない弱気な・・・ ここの最後の恋の試練、難しくなってません・・・? 昔は15000くらいじゃなかったですかね・・・ あっ!ぱふぇをつけてエピローグの値段あげた!!! (笑) まえは300円だったのに・・・