領収書 上様とは
上様の場合にはレシートやメモ書きを添付するとよい 上様と書かれた領収書であっても経費精算は行えますが、会社名が記載された領収書と比較して使途が不透明であるのは間違いありません。 のちのちトラブルになるのを防ぐためにも、領収書と一緒に発行されたレシートを添付しておくとどのような使途で経費が用いられたかが明確に分かります。 経理の働き方改革を成功させるため、ぜひ 「領収書の電子化を実現するためのノウハウBOOK」 をご参考にください。
領収書の宛名は空欄でもいいの?「上様」ってどういう意味? - 経理の教科書
税制上は調査で指摘される恐れがある 領収書の宛名に上様を使う際の注意点の一つは、税務調査で指摘される可能性があるということです。 税務署は、領収書に記載されている金額が確かに会社のために使用された経費であるかを確かめたいと思っています。 領収書の宛名が会社名になっていれば、会社の業務のために用いられた経費である可能性は高いと考えられます。 しかし上様と記載されている場合、会社のための経費だったのか、社員が私用のために使った経費なのかが分かりにくくなります。 上様と書かれた領収書があまりに多いと、税務署から経費を水増ししていると疑いをかけられたり、有効な領収書であると認めてもらえなくなったりする可能性があるので注意しましょう。 さらに日常的に上様という宛名で領収書を発行してもらっていたことが判明すれば、会社としての経営姿勢を問題視されることになり得ます。 3. 領収書の「上様」が認められるケース あまり知られていませんが、上様という宛名の領収書が法的に有効とされるのは限定された業種だけです。 消費税法第30条9項1号では、領収書の記載項目が定められています。 ・発行者名 ・取引の日時 ・取引の内容 ・金額 ・領収書の受取人 という5つです。 領収書の宛名は受取人の名前や会社名であるはずなので、上様という宛名の領収書は法的に有効でないと判断される可能性があります。 ただし 小売業や旅客運送業、飲食業、駐車場業、旅行に関する事業という5つの事業では、受取人の項目がなくても領収書が有効 となります。 e-GOV法令検索:昭和六十三年法律第百八号 消費税法 4. 領収書の宛名は空欄でもいいの?「上様」ってどういう意味? - 経理の教科書. 領収書が「上様」の場合の対応方法 領収書の宛名に「上様」と記載されており、適した形に修正したいとお考えの方もいらっしゃると思いますが、ここでも注意点があります。 正しい対応方法で安心して処理ができるようにしておきましょう。 4-1. 領収書の「上様」を勝手に訂正してはいけない 注意すべきなのは、宛名を勝手に変更してはいけないという点です。 宛名が上様になっていると税務調査で指摘される可能性がありますが、上様と書かれている宛名を勝手に会社名に変更・訂正してはいけません。 領収書は代金を受け取った企業や店舗が作成・発行・訂正できるもので、代金を支払った側が訂正すると文書偽造の罪に問われます。 もし宛名を会社名に変更したいのであれば、領収書を発行した企業や店舗に行って訂正や再発行を依頼しましょう。 4-2.
宛名が「上様」と書かれた領収書は経費で落とせるのでしょうか? 結論は、 「落とせます」 。 宛名が個人名であれ上様であれ、その領収書での支出が会社の事業のために使われたものであれば、経費として落とすことができます。 その際重要なポイントとなってくるのは、 その領収書での支出が会社の事業のために使われたものであると証明できること(個人的な支出ではないことを証明できること) です。 領収書の宛名が上様となっている場合、他の資料で会社の支払いであることをカバーするようなものを準備するか、その旨記録として残しておきましょう。 ここからは、この上様と書かれた領収書について、より踏み込んで解説してゆきます。 ちなみに筆者である私は日系企業、外資系企業の経理部で8年間働き、主に月次・年次決算や税務申告といった経理業務を担当してきました。 本記事のテーマである領収書については、年間数百枚は確認していますので、その点皆様の参考にしていただければと思います。 そもそも「上様」(かみさま)とは? 領収書に書かれている「上様」は、一般的には「うえさま」と読みます。うえさまの他に、「かみさま」「じょうさま」と読む場合もあります。 上様の由来は複数ありますが、その中で主だったものは2つ。まず一つ目は、「上得意様」「上客様」という言葉が省略され、「上様」となった説。二つ目は、古代中国で帝のことを「上様」と呼んでいた文化が日本に伝わり、将軍や天皇のことを「上様」と呼ぶようになった説。この2つが有力とされています。 この2つの説からもわかる通り、「上様」とは直接名前を呼ばずに目上の人を表すときに使われていた言葉になります。そのため、現在の領収書でも、名を表さずに目の上の人を表す呼称として利用されています。 領収書の宛名が上様でも経費として落とせるか? では、その領収書、宛名が上様でも経費として精算することは可能なのでしょうか?