「河童の川流れ」の意味とは?意味や使い方を解説! | 言葉の意味の備忘録
「 河童の川流れ 」 キュウリが好きで頭にお皿のついた、 河童を使ったこんなことわざがあります。 泳ぎが得意なはずの河童が流されてしまう…。 ということは? なんとなく意外な展開ですが…。 似た意味のことわざもありますけど、 河童バージョンはちょっとマイナーですよね。 本来はどのような 意味 なのでしょうか。 なぜ「 河童 」なのでしょうか。 と、いうことで! 今回はこのことわざの正式な意味や、 似た意味で使われていることわざについてまとめました。 それではさっそくチェックしてみましょう!
河童の川流れの意味とは?似た意味や類語のことわざもチェック! | おとどけももんが.Com
「猿も木から落ちる」 一方で 「猿(さる)も木から落ちる」 も、「河童の川流れ」と同様の意味を表すことわざとしてよく知られています。猿といえば、絶妙なバランス感覚で素早く木を登り降りする様子がイメージできる動物です。 そんな猿でも木から落ちる(=木登りに失敗する)ことはあるのだと、このことわざは伝えています。本物の猿が万に一つでも失敗することがあるのかは分かりませんが、もののたとえとしては非常に分かりやすいのではないでしょうか。 ただし、他人に対して使用する際は相手を猿にたとえてしまうことになるので、十分に注意をしてください。その場合は、先ほど紹介した「弘法にも筆の誤り」の方を使っておくのが無難だといえるでしょう。 #3 「河童の川流れ」の対義語は? image by iStockphoto 「河童の川流れ」が 名人・達人にも失敗はある だとすれば、その対義語はどのような意味になるのでしょうか。答えは、どんな 凡人や愚者であったとしてもときには天才的な輝きを見せること だといえます。 「愚者の一得」 「愚者の一得」とは、「愚者であってもときには妙案を出す」という意味の表現です。また、「愚者にも千慮に必ず一得あり」という場合もあります。 これは、中国の秦末から前漢の時代に活躍した名将・韓信の言葉によるものです。韓信は同時に「智者も千慮に必ず一失あり」として、「どんな知恵者であっても、ときにはつまらない考えを出すことがある」とも述べています。 #4 「河童の川流れ」の英語訳は? image by iStockphoto 最後に、 「河童の川流れ」 を 英語で表現 するとどうなるのかいっしょに見ていきましょう。西洋には「河童」という動物はいないはずなのですが、いったいどのようにして「名人・達人」を表現しているのでしょうか。気になるところです。 「Even Homer sometimes nods. 河童の川流れの意味とは?似た意味や類語のことわざもチェック! | おとどけももんが.com. 」 「Even Homer sometimes nods. 」 という英文を日本語に直訳すると 「ホメロスでさえ、ときには居眠りすることがある。」 となります。これには、少々追加で説明を加える必要がありますね。 「ホメロス」 は、古代ギリシア時代の 偉大な詩人 とされる人物です。代表作である「イリアス」や「オデュッセイア」の名前は、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。 そんな現代にも名前の残る 大詩人でさえも 、まるで居眠りをしていたかのような 駄作の詩を書いてしまうことがある というのがこの英文の表している意味です。 「Anyone can make a mistake.
ことわざ「河童の川流れ」の意味と使い方:例文付き – スッキリ
」 「Anyone can make a mistake. 」 は、文字通り 「誰しもがミスを犯す可能性がある」 という意味の英文です。これは非常に分かりやすい反面、あまりにも「直球」すぎて やや面白みに欠ける きらいがあります。 やはり、「河童」なり「ホメロス」なりといった「達人」を表すことばがあった方が、もっと味わいの深い表現になるのではないでしょうか。 次のページを読む
【読み】 かっぱのかわながれ 【意味】 河童の川流れとは、名人や達人であっても、油断して簡単な失敗をすることがあるというたとえ。 スポンサーリンク 【河童の川流れの解説】 【注釈】 泳ぎの上手な河童であっても時には川に押し流されるように、何かの名人と呼ばれるような人でも、時には失敗するということ。 【出典】 - 【注意】 「河童が流れるように流暢に川を泳ぐ」の意味で使うのは誤り。 誤用例 「あの件は、まるで河童の川流れのようにスムーズに解決した」 【類義】 過ちは好む所にあり/得手に鼻突く/ 泳ぎ上手は川で死ぬ / 川立ちは川で果てる /麒麟の躓き/ 孔子の倒れ /巧者の手から水が漏る/ 弘法にも筆の誤り /権者にも失念/ 才子才に倒れる / 策士策に溺れる / 猿も木から落ちる /釈迦にも経の読み違い/上手の猿が手を焼く/ 上手の手から水が漏る / 千里の馬も蹴躓く / 千慮の一失 /知者の一失/知者も千慮に一失あり/ 長所は短所 /天狗の飛び損ない/念者の不念/水の達者が水で死ぬ/百足のあだ転び/文殊も知恵のこぼれ/山師山で果てる/山立ちは山で果てる/善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ/ 竜馬の躓き 【対義】 愚者にも千慮に一得あり/愚者も一得/千慮の一得 【英語】 The best horse stumbles. (駿馬もつまずく) 【例文】 「あの著名な先生がこんな誤字を書くなんて、河童の川流れというのは本当にあるもんだね」 【分類】