採血してはいけない部位 神経損傷
▼ 穿刺を避ける部位 はーい! 肘正中皮静脈以外から採血する場合,損傷を予防する目的から,神経が近くにある血管は穿刺部位としては避けます. 採血を避ける血管 ①点滴している肢の中枢側 ②麻痺側・リンパ節郭清後の肢 ③炎症部・感染部 ④シャント肢 ⑤神経が近くにある血管 正しい採血の手順は? よおし,練習してみよう! まず駆血帯を巻くところまではいい? その前に! まずトレイの準備よ. 1トレイ1患者 の原則を守ってね. 1トレイ1患者? そう.感染や取り違え事故を防ぐために患者さんごとにトレイや物品を交換することよ. トレイには以下のものを準備してね. 採血針は21〜23G 101A21 よ. ▼ 採血時の必要物品 はーい. 一般に採血は,食事内容の影響を受けない空腹時に行います.また,採血前の20〜30分間は安静にしていることが望ましいとされています.また,毎日採血を行う場合は,検査値を正確に比較するために時刻など条件をそろえるようにしましょう. それから,検査の項目によって使う採血管が違うことがあるから気をつけて. どういうこと? たとえば凝固系や血球数の検査には,血液が固まるのを防ぐために抗凝固剤が入っている採血管を使うし 103P80 ,生化学検査には分離剤が入ったものを使うわ. 正しく検査するために採血管を使い分けるのね. そのとおりよ. それと,採血をする前には,まず患者さんに氏名を言ってもらって,採血管が本人のものかたしかめましょう. 検査の説明も忘れずにね. ふむふむ. 説明ができたら,出血傾向の有無と アルコール過敏症 じゃないかどうか尋ねましょうね. アルコール過敏症だと,皮膚が赤くなったり 腫 は れたりすることがあるわ. もしアルコール過敏症だったらどうしたらいいの? 逆性石けんやクロルヘキシジンなどアルコール以外の消毒液を使う必要があるから,先生に相談しましょう. 採血時に失神 したことがないかも確認してね. 失神!? 採血してはいけない部位. まれに,針を刺すことによる痛みや不安,血液を見たときの恐怖によって 血管迷走神経反射 を起こす場合があるの. 気持ち悪くなったり, 失神 したりしてしまうことがあるのよ. あ,実習中にも失神した子がいたわ. もしこの 既 き 往 おう がある方がいたら, 臥 が 位 い で採血することで予防できるわ. 採血に対する緊張や不安を和らげられるよう声かけを行うことも大切よ.
採血をしてはいけない部位と,その理由を教えてください. (臨床検査 61巻4号) | 医書.Jp
採血をするのは静脈の血です。酸素を多く含む動脈では鮮やかな紅ですが体中に回って心臓に戻ってくる血は老廃物や二酸化炭素が多くなり黒っぽくなります。 体を回って掃除してきたあとだから黒っぽいというとイメージがわきやすいかもしれません。 1本で検査できないの?いっぱい採るね・・。 検査によって入れ物が変わっています。入れ物のなかに粉や液体が入っていてこれが検査によって違うので1本ですべての検査はできません。 ただ量としては小さじ1杯程度の量です。 採血したところが青くなったけど治るの? ひどいときは冷やしてもらうと良いです。 2週間あれば大体治ることが多いです。 採血はどっちの腕がいいですか? 採血をしてはいけない部位と,その理由を教えてください. (臨床検査 61巻4号) | 医書.jp. 血管が見えればどちらでも良いです。 痛くなったらいやなので利き腕じゃないほうが良いといわれることもあります。 採血後に押さえるのはなんで? 針を刺しているので小さい穴が開いているようになります。しっかり圧迫し止血しないと内出血を起こし青くなってしまったり、血がでてきてしまったりします。 血管が見にくいけどなにかしといたほうがいいことは? 冬場など寒い時期ならば温めてもらうと良いかもしれません。 よく採血を行う場所や見えているけど失敗されることが多いなど情報を教えてもらうのも良いです。 まとめ 採血についてやってきました。 特に探し方、痛みの少ない採血方法、合併症をまとめると 探し方は しっかり駆血し回内、回外運動で検索。 だめなら温める 痛みの少ない方法は 合併症はアレルギーや内出血、神経反射などがあります。 とくに神経反射はその場に倒れたりする可能性もあり危険です。 事前にコミュニケーションをとり寝て採ったり、起きた時に対応ができるよう体制を整えておきましょう。 少しでも参考になれば幸いです。 ご意見、質問ありましたらお知らせください。 ではまた
なるほど. さあ,始めるわよ. まず,処置用シーツを敷いて手袋をはめましょう. そして,駆血帯を巻いたら,患者さんの 腕は伸ばして母指 ( 親指 ) を中に入れて, 軽く手を握ってもらって 99A47 ね. 肘枕を使うと肘を伸展しやすいわ. それから穿刺部位を決めて,消毒して,針を刺すのね. 針は血管の走行に従って, 末梢から中枢へ 向けて 15〜30度の角度 104A23 で刺入すること. 方向を間違うと内出血の原因になるから気をつけてね. しびれがないかどうかも患者さんに確認しましょう. 深く穿刺しすぎると神経を傷つけてしまう危険があります.神経や動脈の走行にも注意しましょう. 採血をしたら針を抜く前にしなきゃいけないことがあるでしょう? なに? 患者さんに握っていた手を開いてもらって, 駆血帯を外す こと! そうしないと血管が浮き出たままだから針を刺したところから大出血してしまうこともあるわ! あ,そっか. 駆血帯を外してから 消毒綿を当てて 針を抜く のよ. さぁ,ここまでの流れを確認しておきましょう! ▼ 採血の手順(シリンジを使う場合) 血液を採血管に移したあとは,注射器はリキャップしてはいけません.ごみは決められた方法で廃棄しましょう. はーい 最後は止血ね. 止血の基本は5分程度の圧迫 ! 必ず止血の確認をすること. しっかり止血できないと内出血してしまうから気をつけてね. もし内出血してしまったら? さらに出血が広がらないように 圧迫を続けて, 冷 れい 罨 あん 法 ぽう をするといいわ. しばらく冷罨法をしたあと温罨法を行うと血液が速く吸収されるわよ. 程度がひどかったり痛みがあったら,消炎効果のある薬液をしみ込ませたガーゼで保護したりもするわ. 採血後の注意 5分程度の圧迫止血を行い,止血されたか確認する. すぐ治るの……? 自然吸収されていずれはもとに戻るから,それをちゃんと患者さんにお伝えしてね. はーい!