『芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり』|感想・レビュー - 読書メーター
1. 内容 あとがきで「『ナンシー関のエピゴーネンじゃん』」(p251。本レビューは以下も敬称略)と書かれている通り(あとがきから読めばの話)、フォーマットはハセガワシオリのイラスト(ナンシー関だと消しゴム版画)に加えて約5ページにわたる著者の芸能人評論である。連載当時(2014年~)に話題になったと思われる芸能人を縦横無尽に取り上げている。 2. 評価 (1)まずイラスト(著者とは関係ないが)。字がきれい。もちろん絵が似ている。 (2)本文。 (ア)テレビ東京の大江麻理子アナウンサーが「女性アナウンサー史上初となる単独でのカレンダー発売」(p150)だとか、ベッキーの本名が「レベッカ」(p108)だとか、トリビア(古いなぁ)が満載。 (イ)朝の番組(「めざましテレビ」など)から、夜の番組(「マツコ有吉の怒り新党」)まで、幅広い番組が取り上げられているので、読者はどれかに引っかかるだろう。 (ウ)意外と人権感覚のある本で、とくに社会的性差の女性差別には厳しい(p64, p120、p146, p166、p239参照)。 (エ)2回取り上げられたaikoや、西野カナの内容が面白くて笑えた。 (オ)以上、幅広い内容、面白さ、意外に人権感覚がある点で、星5つとする。 3. 『芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり』 – m-betsuo radio. 蛇足 本書の内容と関係ない個人的感想だが。古舘伊知郎に音読してもらいたい文章だった。古舘のアナウンスなら内容がより映えそうだと思った。レビュアーも古舘の声のイメージで読んだ。
『芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり』 – M-Betsuo Radio
この連載について ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜 武田砂鉄 365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス... もっと読む 著者プロフィール ライター。1982年生まれ。東京都出身。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、2014年秋よりフリー。著書に 『紋切型社会──言葉で固まる現代を解きほぐす』 (朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)がある。2016年、第9回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。「文學界」「Quick Japan」「SPA! 」「VERY」「暮しの手帖」などで連載を持ち、インタヴュー・書籍構成なども手がける。 Twitter: @takedasatetsu コメント gayllytanaka |ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜|武田砂鉄 @takedasatetsu ↑この記事、有料登録しないと最後まで読めないそうですが、結局のところオチは「ヒロミはつまらん」でオーケー? 芸能人寛容論: テレビの中のわだかまり Book タワーレコード PayPayモール店 - 通販 - PayPayモール. 6年以上前 ・ reply retweet favorite tsukimi_ary ワダアキ考〜テレビの中のわだかまり〜/武田砂鉄 有吉マツコは相手を活かそうとするが坂上ヒロミは相手を遮断する、更に坂上はそれでも番組内容に馴染ませようと努力するがヒロミはそうでない、といった分析 favorite
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新・読書日記 2017_003 『芸能人寛容論~テレビの中のわだかまり』(武田砂鉄、青弓社:2016、8、10第1刷・2016、10、17第2刷) このところ、テレビ論関連でよく週刊誌などのコラムで目にするようになってきた著者は1982年生まれのライター。まだ34歳という新進気鋭。「その世代で、よくぞテレビに注目してくれました」という気もします。 文章は「まだ青い」というか、持って回った表現はわかりにくい所も、多々ある。もっととスッと書けばいいのに。これが若さの証しか。EXILEから始まって星野源で終わっているが、30代前半の視点で捉えた芸能人への「わだかまり=違和感」は、実は我々世代でも共有しているものである。一読の価値あり。 star3_half (2017、1、5読了) 2017年1月17日 22:57 | コメント (0)
「ファシズム化する石原さとみの唇」「池上彰依存社会」…。テレビを見ていて感じた芸能人へのわだかまりを可視化し、精一杯受けとめる。『cakes』連載「ワダアキ考」から厳選した記事を加筆・修正し、書き下ろしを追加。【「TRC MARC」の商品解説】 EXILE、石原さとみ、堂本剛、ベッキー、宮崎あおい、星野源……回り道を重ねて芸能人の生態を観察し、テレビの向こう側に私たちが感じるわだかまりを力の限りで受け止める。現代社会の「空気」をつかみ取り、テレビと私たちの緊張関係を取り戻す。【商品解説】