濾胞性リンパ腫 死なない
58. 2008より改変引用 80種類以上ある悪性リンパ腫だが、一般的には、ホジキンリンパ腫とそれ以外の非ホジキンリンパ腫に分けられる。 日本人に圧倒的に多いのは、非ホジキンリンパ腫で、これもがん化したリンパ球がB細胞なのか、T細胞なのかで治療方針が違ってくる。日本では非ホジキンリンパ腫の中でもB細胞ががん化したタイプが75%以上を占める。その中でも一番多いのが、「びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫」だ。これに次ぐのが、同じくB細胞ががん化したろ胞性リンパ腫(図2)。 さらに、悪性度によって低、中、高と3種類に分けられており、たとえば、びまん性の悪性リンパ腫は中悪性度に属し、治療しないで放置すれば数週間から数カ月で命に関わってくる。 ただし、このタイプの悪性リンパ腫は、化学療法や放射線療法に対する反応がいいのが特徴。つまり、治療が効きやすい。大間知さんは「治療効果があがれば、完治も望めます」と話す。 予後がよいわけではない低悪性度リンパ腫 ■図3 低悪性度リンパ腫と中悪性度リンパ腫の予後 Rosenberg SA. J Clin Oncol 3, 1985 低悪性度リンパ腫の生存曲線はなだらかに低下し続け、15年以後の生存率は中悪性度リンパ腫より不良になる 一方、低悪性度のリンパ腫は進行が極めて遅く、年単位で進んでいく。 低悪性度という言葉から、タチがいいように聞こえるが、「症状も乏しく、放っておく人もいます。そのため、受診したときにはすでに進行期に入っている人も少なくありません」と大間知さん。リンパ節の腫れも大きくなったり、消えたりするので重大な病気とは気づきにくいという。 悪性リンパ腫は化学療法が良く効くので、寛解 * に入る人は多いが、低悪性度は再発も多いのが特徴。そのため完治することは少ないという。 こうした特徴を示すのが、スタンフォード大学で治療した患者の生存曲線を示したグラフだ(図3)。低悪性度の患者は、すぐに亡くなってしまうことはないが、徐々に亡くなっていく人が増えていく。一方、中悪性度の患者は、診断直後の死亡率が高いが、5年もたつと亡くなる人は少なくなる。治る人は完治していくからだ。その結果、診断後15年ぐらいで生存曲線が交差する。 つまり、低悪性度のリンパ腫は進行が遅く治療効果もあるが、再発率が高く、残念ながら完治する割合は少ないのだ。 * 寛解=画像上腫瘍が消失した状態
濾胞性リンパ腫治療の新時代 | 海外がん医療情報リファレンス
悪性リンパ腫の、身もフタもない話
組織での鑑別 下記図のとおり 細胞診での鑑別 反応性濾胞過形成では、 小型リンパ球が70-80%を占め、TMBやlymphohistiocytic aggregates(リンパ球、TBM、組織球、濾胞樹状細胞が混在した集塊) が観察される。胚中心主体で細胞採取されると、中~大型細胞が主体を占めることがあるが、その場合は、TBMが多数混在してみられることが多い。 必ず対物×100も使って観察すること! では
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