理想のバッティングフォーム 右打者
この違いを認識せず、ただ単に『脇を締めろ!』と指導しても、強い打球は打てません。 学生野球において、この違いを理解していない指導者は本当に多い。だから、 左脇にタオルや帽子を挟んで素振り をさせたりするんですよね。 今でもやっている学校があるかどうか分かりませんが、 こんな練習は時間の無駄ですから今すぐやめて下さい! これらは、捉えたボールを押し込めない打ち方ですが、これを理想的な三角形(両腕と胸を辺とした三角形)だと言う人も多いんです。 しかし、残念ながら間違っています。 本来、 理想的な三角形 はフォロースルーのときに出来るものであって、インパクトの瞬間にできるものではないのです! グリップを先に抜く打ち方は、対戦する投手の球速が速くなるほど、早くグリップを出そうと腕に力が入りますし、体を捻る時間が取れず、より一層手打ちになるんです。 だからちょっと速い投手と対戦すると、全然打球が飛ばないんですよね。 このように 『脇を締める』 と考えてしまうと、いくら練習しても上手くなるどころか、むしろ下手な打ち方になるだけですから注意して下さいね。 左腕を自然に出し、右肘を意識して抜く。 これをマスターすれば、きっとあなたの打球は遠くまで飛ぶでしょう。 お知らせ いつもご愛読ありがとうございます。ブログ管理人の ryo です。 このブログとは別に、野球技術解説に特化したブログ『 三球入魂~圧倒的な野球力をつけるために!~ 』も運営しています。 三球入魂 圧倒的な野球力をつけるために! もっと野球技術のことを知りたい! 打てる選手は「構え」が違う。正しいバッティングの構え方. さらに深い野球技術論を知りたい! 野球だけの記事を見たい! といったニーズに適したブログとなっており、『 打撃・守備・走塁・投球』 と項目ごとに、合理的・物理的に野球技術を解説しています。
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打ちまくる理想のバッティングフォームが身につく8ステップ。これさえ守れば基本はOk
左打者で本塁打を打ちたいなら、小笠原道大や柳田悠岐のバッティングフォームをお手本にして下さい。 この2人の左打者の バッティングフォーム の共通点は、、、 「フルスイング」です(^-^) この2人はホームランを打つためのバッティングフォームの基本「フルスイング」ができているのです! 2人ともただ闇雲にフルスイングしてるのではなく、回転軸がぶれず頭を動かさずバットが振りきれています。 小笠原道大は高校時代通算0本塁打でしたが、プロに入ってからはシーズン30本塁打以上を10度達成しました。 「ミスターフルスイング」と呼ばれた小笠原のかっこいいフルスイングは左打者だけじゃなく右打者もこの人のバッティングフォームに魅力されたと思います。僕も魅力された一人です(^-^) 小笠原がバッティングフォームで気をつけていたことは フルスイングを続けるという心構えを常に持つ 下半身主導で最後まで振り切る 下半身は粘り強く 頭が動かず体がブレずに全力で振り切り、振り終わっても崩れない 始めから終わりまで全力で振らず、インパクトの瞬間にMAXのスピードになるようにする 詰まってもいいからトップの位置から、しっかりと振り切る そして現在、フルスイングのお手本といえば球界トップの飛距離を誇る左打者・柳田悠岐ですね!
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打率を上げることのみに特化したバッティングフォームを紹介! 打ちまくる理想のバッティングフォームが身につく8ステップ。これさえ守れば基本はOK. この記事では、打率を上げることのみを目的としたバッティングフォームを、プロ野球選手を例にしながら紹介しています。ホームランが打ちたい。ヒットが打ちたい。バッターなら誰しもがそう思います。打率を上げるためには、「このこと」を追及してください。それさえ追及すれば、ミート力が向上し、結果的に打率を上げることにつながります。 お手本にしたい右バッター5:井端弘和選手 流し打ちのスペシャリスト ですね。 ジュニアの野球では基本アウトコース主体のピッチングだと思います。なぜなら「一番飛距離が出にくいから」。 流し打ちができるということは、ボールを見ている時間が長いということ。つまり 三振しないバッター ということです。 プロ野球選手の中でも、右バッターのアウトコース打ちのお手本のようなバッティングフォームです。 ボールを打つ瞬間に、 軸足の右足を引いている のが分かります。こうすることで、体の正面をライト方向へ向け、センターに打つ感覚で流し打ちができます。 「アウトコースが苦手」 という人は、ぜひお手本にしたいバッティングフォームです。 俺は坂本選手のバッティングフォームをお手本にします! 一度徹底的にマネしてみろ! 時代は便利になって、スマホで撮影すると2つの動画を比較できるようになった。保護者に動画を撮ってもらうといいぞ!
打てる選手は「構え」が違う。正しいバッティングの構え方
脇を「締める」と「締まる」の違い 右打者の左脇を『締める』と意識した場合、どのようなことが起きると思いますか? それは、フォワードスイングに入ったときに、 体を捻り戻すと同時に左腕を始動させて抜こうとする んです。簡単に言えば、両肩を結んだ線とバットが平行になってしまうんです。 この状態を物理的に表現すると、 慣性モーメントが大きくなっている ことになります。 < 慣性モーメント > 「回転のしにくさ」の程度を示す量のこと。 慣性モーメントが大きいほど物体は回転しにくく、慣性モーメントが小さいほど物体は回転しやすい。 慣性モーメントは回転半径が大きいほど大きくなる性質を持つ。 フォワードスイングを加速させるためには、バックスイングで捻った体の捻り戻しを利用します。よって体を捻り戻す速度が速ければ速いほど、フォワードスイングの速度は速くなります。 ここから体を捻り戻す速度を速めるために、慣性モーメントを小さくすることが効果的な方法になることが分かります。 体を捻り戻しているときにトップを崩してバットを出してしまうと、回転半径が大きくなり慣性モーメントが大きくなってしまい、フォワードスイングの速度が上がりません。 それに対し、 自然に脇が締まる打ち方 はどうでしょうか? 体を捻り戻しているときはトップを崩していませんから、回転半径は小さくなります。それにより慣性モーメントを小さくすることができ、速い体の捻り戻しが可能になり、フォワードスイングも加速するのです。 この理由により、脇を締める打ち方ではスイングスピードが上がらず、脇が締まる打ち方はスイングスピードを上げることができるのです。 ・ 脇を締める打ち方 → 慣性モーメントが大きくなりスイングスピードが上がらない ・ 脇が締まる打ち方 → 慣性モーメントが小さくなりスイングスピードが上がる まだある「脇を締める」デメリット! 右打者が意識して左脇を締めて打とうとすると、脇を締めるために左腕を先に始動しがちです。そうすると当然左腕に張りが無く、縮こまってしまいます。いわゆる 『左腕でリードしている』 状態です。 このような状態でインパクトを迎えると(ボールを捕らえるとき)、インパクト時に左腕を伸ばしたいから一緒に右腕も伸びてしまいます。 結果的に、右腕が伸びきってインパクトを迎えるので、 右腕の押し込みが不足(※) してしまい、強い打球が打てなくなってしまうんです。 ※ 右手の押し込みが不足・・・ ここでは便宜上『右腕の押し込みが不足』と表現していますが、物理的にはインパクトの瞬間に押し込むことは不可能です。 この理由を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧下さい。 インパクトの衝撃に負けない打ち方や、物理的にインパクトで押し込むことが不可能なのに関わらず、打者が『押し込む』と感じる正体を以下に記事で解説しています。 左脇を締める目的の悪い練習 何事も上手くなるには練習が必要ですし、上手くなるには量を増やすことが効果的です。 同時に質を重視しなくてはいけません。 質の低い練習をしても上達スピードが上がらないからです。 さらに質が低すぎると逆に下手になります!以下のような練習をやっている人はすぐに止めて下さい!
フライボールとは、最も飛距離が出るバットの角度とボールの位置で捉えることが言われています。 バットの角度は19度、ボールの位置は、中心から6mm下の場所で捉えると最も飛距離が出ると言われています。 さらに近年、ピッチャーが投げる球種の多くが、動くボールが主流になりつつあります。 そのため、重力の作用でボールが下に沈みやすくなる性質があるので、ヘッドを少し下から出せばボールにアジャストできヒット確率が上がると言った理屈にもなってきます。 現にメジャーリーグでは殆どフォーシーム・ファストボールは投げなくなってきています。 これは、フォーシームで投げてもツーシームで投げても速度があまり変わらないので、それだったら「動くボールの方がバッターは打ちづらいよね」といった理由からになります。 ツーシームやフロントドア(シュート)ボール、カットボールなどの動くボールが多いのはそのためです。 日本もそのうちメジャーリーグの投球技術が、普及されると予想が立てられています。 そのようなことから、バットは上から叩きつけるようなフォームよりもレベルスイングでフライを打ちましょうと言われているのではないでしょうか? まとめ ちょっと話が脱線してしまいましたが、以上でバッティングにおける、「割れ」とタメのポイントと「トップ」の位置の説明はこれで終わります。 素晴らしいバッターというのは、力強いスイングでとてもきれいに見えます。 躍動感あるスイングはどうやったらできるのか? ヘッドスピードを上げるためにはどうしたらよいのか?
打者にとって、バットを振るための 腕の使い方 はとても重要です。 右打者がやるべき左腕(左打者の右腕)の使い方は 『このように意識して使う!』 ではなく、それ以外のスイングがしっかりと出来ていたら、自然に理想的な左腕の使い方になるのです。 この記事では、この理由とメカニズムについて詳しく解説したいと思います。 Advertisement 左脇を締めても意味がない! 野球経験者なら、 右打者なら左脇を、左打者なら右脇を締めて打て! と教わった人は多いと思います。 私もその一人です。高校球児のころ、監督がいつも繰り返し言っていていましたから。 しかし、 左脇を締めて打つことに意味はありません! 脇を締めることを目的とする練習も数多くありますが、その練習内容によってはどんどん下手になるものまであるんです。 だからと言って『脇を開けて打つべきだ!』と言うつもりはありません。 一見、矛盾しているように思われるかもしれませんが、私が言いたいのは 右打者は左脇が締まる打ち方をすること!左打者は右脇が締まる打ち方をすること! です。 違いは『締める』と『締まる』に過ぎませんが、これはバッティング動作において天と地ほどの差を生むことになるのです。 締めるとは、打者が自らの意思を持って脇を締めることです。締まるとは、打者が意思を持たずとも、自然に脇が締まることを意味します。 『締める』『締まる』は、単純に打者の意思により決まることではなく、 バッティング動作のメカニズムが引き起こすこと なのです。 自然に脇が「締まる」打ち方 バックスイングで体を捻り、その捻り戻しによりフォワードスイングを加速させます。 一連の流れを簡単に説明すると以下のようになります(右打者の場合)。 < 脇が締まる打ち方 > ・投手の投げるタイミングに合わせ左肩を開く ・左肩を開き続け、体が投手に正対する ・トップを維持しギリギリの所までバットを出すのを我慢する このとき、トップを維持しているせいで左腕は張っているはずです。 そしてこの状態でフォワードスイングを行えば、 打者が脇を締めることを意識しなくても、自然に左脇は締まる のです。 ポイントはトップからフォワードスイングに移ったとき、捻り戻す体と同時にトップを崩さないことです。 意図して 『遅れ』を作る んですね。 トップの状態でバットを握っている手を入れず、その状態で体の捻り戻しを行えば良いのです。 フォワードスイングで右打者の左脇は『締める』のではなく 『締まる』ことが重要!