西岸 海洋 性 気候 国
分布の次は、気候区分を学習する上で大事になってくる 植生 と 土壌 の話です。 温帯は、生物にとって過ごしやすい気候ですので、植物もたくさん生えています。気合を入れていきましょう。 植生はブナ気候!? それでは、早速植生を考えていきましょう。 西岸海洋性気候は、分布域が ブナ の生育域と大体一致するので 「ブナ気候」 とも呼ばれています。 では、 ブナ とはどんな植物なのでしょうか? 西岸海洋性気候とは - コトバンク. ブナとはこのような木のことです。 落葉広葉樹 に分類されますね。 落葉広葉樹とは、季節によって葉を落とす木のことです。冬になると落葉するものや、乾季になると落葉するものがあります。 日本でもよくみられる、 ブナ や コナラ(オーク) などが落葉広葉樹に分類されます。 コナラは、このようなよく見るドングリですね。 また、標高が高い地域では 落葉広葉樹 と 針葉樹 の 混合林 が中心になります。 土壌は植生の影響を受ける! 植生がわかってきたところで、 土壌 についても考えていきましょう。 土壌は植生の影響を考えればいいので、植生が理解できている人にとっては簡単です。 夏には、たくさんの葉をつける森林が、冬になるとすべて落葉するため、森林では落ち葉が豊富に落ちていることになりますね。 ということは、 その落ち葉が腐植していくので栄養分の高い土壌になりそうです。 この栄養分が豊富な土壌のことを 褐色森林土 と言います。名前はしっかり抑えるようにしておきましょう。 西岸海洋性気候の農業は? 植生、土壌ときたら人間生活についても見ておきたいですね。 先ほど、西岸海洋性気候の特徴として 気温の年較差が小さい というのを挙げました。 気温の年較差が小さいということは、人間にとって活動しやすいです。ということは、人が集まってきて、 人口密度が高い ということになります。 人口密度が高いので、同時に農業も盛んになるはずです。 それでは、農業を見ていきましょう。 西岸海洋性気候では、簡単にいうと 2種類 の農業が行われています。 低地: 混合農業 高地: 酪農 もともと土壌は肥沃なため、農業はやりやすいです。低地では農地を開発して、 小麦 の栽培や 牧草地 になっています。 家畜の餌を作って、 牛や豚 を飼育するということも行われていて、作物の栽培と家畜の飼育という2つのことを合わせていので 混合農業 と言います。 標高が高くなってくると、寒くて作物の栽培ができません。そんな地域では、 冷涼な気候に適した 酪農 が行われています。 それに加え、花などの園芸農業を行っている地域もあります。 低地: 混合農業(小麦、牧草+牛、豚) 高地: 酪農(牛) 園芸農業 このように、標高に応じて 2種類 の農業が行われているということを覚えておけば西岸海洋性気候の農業はオッケーです。 西岸海洋性気候(Cfb)のまとめ いかがだったでしょうか?
西岸海洋性気候とは - コトバンク
意味 例文 慣用句 画像 せいがんかいようせい‐きこう〔セイガンカイヤウセイ‐〕【西岸海洋性気候】 の解説 ケッペンの気候区分 による 温帯気候 の一。符合はCfb。 暖流 ・ 偏西風 などの影響で気温の年較差が小さく、特に冬は温和で、降水量も毎月平均している。西欧・中欧・カナダ西海岸・チリ南部など大陸の西岸に多くみられるが、南アフリカ東部・オーストラリア南東部・ニュージーランドにもみられる。広汎な農作物が栽培され、酪農も盛ん。ブナ気候。 [補説] 平均気温セ氏10度以上の月が3か月以下の地域をCfcの符合で分類することがあるが、 スコットランド の山間部やノルウェー中部・ フエゴ島 などごくわずか。 西岸海洋性気候 のカテゴリ情報 西岸海洋性気候 の前後の言葉
西岸海洋性気は人間が多く住んでいるので覚えることが多いように思えますが、結局、 暖流 と 偏西風 の2つの影響に起因していること分かっていただけたのではないでしょうか。 ということで、最後に 西岸海洋性気候 で覚えておかなければいけないことをまとめます。 分布 :基本的に 大陸西岸、高緯度側 に分布 西ヨーロッパ〜中部ヨーロッパ 特徴 気候: 夏は冷涼、冬は比較的暖かく 、気温の年較差は 小さい 植生: 落葉広葉樹(ブナ、コナラ)、 一部 針葉樹 との 混合林 土壌:肥沃な 褐色森林土 農業 低地: 混合農業 (小麦、牧草+牛、豚) 高地: 酪農 (牛) 整理すると覚えなければいけないことはそこまで複雑ではないですね。 関連する記事も読んでみてください。 というわけで、今回は西岸海洋性気候の解説でした。しっかり復習しておいてください。