生きているのなら、神様だって殺してみせるベル・クラネルくん。 - #47
2016/03/07(月) 泣きながら謝る定期
- 生きているのなら、神様だって殺してみせるベル・クラネルくん。 - #2 - ハーメルン
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生きているのなら、神様だって殺してみせるベル・クラネルくん。 - #2 - ハーメルン
これ本当に食べ物なんですか!? 何か煮えたぎる溶岩みたいになってますけど! あと名前おかしいですよね! ?」 リリルカは目の前にある物体を食べ物と認識していいものか、困惑していた。 「頂きまーす」 しかし、ベルはそんなリリルカを無視して、早速鉄板の上の麻婆豆腐をレンゲで掬った。 「これですよ、これ! この辛さ! 全く堪らないですね!」 感動というベルの嬉々とした表情を見て、リリルカは嘘だろという表情になっている。 シルとリューは相変わらずだなという、少し呆れたような表情を浮かべていたが。 ちなみにアーニャはぼろ雑巾になりつつも、おかしいにゃ、あれは史上最強の辛さの筈なのにとベルにドン引きしながら仕事へ戻っていった。 「あ、リリルカも食べるよね?」 「け、結構です! 今夜はベル様のお祝いですので、ベル様が全部食べた方が良いです、全部!」 先程まで楽しみという表情を浮かべていたリリルカの豹変に、ベルは少しショックを覚えていた。 毎度毎度、麻婆豆腐を食べてみるかと聞いても誰も首を縦に振らないのである。 麻婆豆腐に何か恨みでもあるのだろうかと、ベルは本気で考えていた。 「そっか...... 」 まあ、それなら遠慮なく全部頂いてしまおうと、悲しさを一新して、レンゲで掬う速度を早めた。 「...... 「生きているのなら、神様だって殺してみせる」と言っている両儀式に聖... - Yahoo!知恵袋. いつも、こうなんですか?」 「...... はい、ここに来たら必ず」 「...... あれを食べられるのはベルさんと神父さん以外見たことないんですよね」 どんな神父だと、リリルカは叫びたくなった。 何かこう、人の不幸を嘲笑う死んだ目の男のイメージが湧いてしまったが、不愉快なのでリリルカはすぐに頭から掻き消す。 一体誰なんだろうなんて、リリルカは考えたくもなかった。 「クラネルさん。グラスが空になっています」 「あ、どうもです」 「ベル様、そのマーボー? だけではなくこれもどうでしょう? 食べてみたんですけど美味しかったですよ!」 「うん、ありがと」 「ベルさん! 私も構って下さい!」 「はい...... はい?」 騒がしくなるベル達、四人の宴。 静かに食べたり飲んだりするのは好きなベルであったが、こういう賑やかなのも悪くはない。 まあ、一緒にいるのが顔見知りというのが一番の理由なのだろうが。 今度、ヘスティア様やエイナさん達も誘って飲みに行くものありかなと、ベルは思っていた。 特にエイナ辺りは何気に酒に強そうなので、結構飲み比べが出来るかもしれない。 彼女が酔った場合、予想では笑い上戸か説教をかましてくるかのどちらかだろう。 何となくのイメージではあるが。 ベル的にヘスティアは泣き上戸、ヘファイストスは説教をしてきそうだ。 ロキは絡み酒かつ暴れてボディタッチが増える最悪のパターンだろう。 あの時のを見てそれは確信している。 まあ、自分の祖父が割りとそれに近かったのでどうということはないが(面倒ではある)。 他の人達はどうだろうか、そんな下らないことを考えていると、横の方から誰かの影が此方に向かって来るのが見えた。 「よぉ、お前か?
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生きているのなら、神様だって殺してみせるベル・クラネルくん。 - #47
郵便でーす!」 「お、ご苦労さん。いつも助かってるよ」 到着し、ギルドの裏口から入ると、 いつも会う男性職員に挨拶をして、荷物を渡した。 「ここにサインお願いします」 「はいはいっと。あ、そうだ。またなんだけどいいかな?」 男性職員はサインすると、はははと気まずそうに笑いながら、そう言った。 「はい、大丈夫ですよ」 ありがとう、そう言って職員はベルを倉庫に案内する。 「これですね」 案内された倉庫で、ベルが指差したのは鍵の付いた大きな古い箱だ。 恐らく過去の書類などが入っているのだろう。 見るからに重そうであった。 「ここも、最近整理してて、鍵も新しいのにしてるんだけど、これが開かなくてさ」 困ったように言う男性職員。 確かに鍵穴は完全に錆びていてボロボロで、これなら鍵が入らなくてもおかしくない。 「これ、壊れても大丈夫ですよね」 「あぁ、どうせ取り替えて捨てるから、全然構わないよ」 「了解です」 破壊許可を無事に貰ったベルは、そう言って鍵に触れた。 「あ、針金とかありますかね」 「針金かい? ちょっと待っててくれよ」 男性職員はあったかなーと言いながら倉庫を出ていった。 「... よし」 ベルは出ていったことを確認すると、鍵穴の部分を指でなぞるように縦に 切った ( ・・・) 。 カチャリと鍵が開いた音が響く。 「おーい、針金持ってきたよ。でもこんなんで開くのかい?」 少し小走りで来た男性職員が、倉庫に入ってくる。 額には少し汗が見えたので、相当急いでくれたのだろう。 少し悪いことをしたなとベルは思った。 「すいません、鍵開いちゃったんで大丈夫でした」 ベルはあははと笑って、そう言った。 「あ、何だ、開いたのか。いや、全然良いっていうか、寧ろありがとうだからさ」 助かったと男性職員はお礼を言ってきた。 「いえいえ、これくらい。困ったらいつでも呼んでください」 それは助かるよ、そう言って男性職員は嬉しそうにする。 「あ、そうだ。エイナちゃんに会っていくといいよ。もうすぐ休憩入るところだと思うし」 さあて仕事仕事と、男性職員は腕をグルグル回してから、その箱を持ち上げどこかに持っていった。 「折角だから挨拶してくるか」 ベルは倉庫を出ると、裏口から一旦でて、表から入り直した。 受付を見ると、ちょうど資料を纏めているであろうエイナがいた。 「こんにちは、エイナさん」 「あ、ベルくん!?
あなたが必要だからと言ったから作ったのに... ! 態々、材料を集めるのがどれだけ大変だったと思ってるんですか... !」 キッと睨み付けてくる女性。 その目には少し涙が浮かんでいた。 「ハハハッ、冗談ですよ冗談。ありがとうございます」 「あなたって人は... !」 ベルの態度に怒りを露にする女性。 少しからかい過ぎたなとベルは思ったが、まあ可愛いからいいかと完結した。 「... 生きているのなら、神様だって殺してみせるベル・クラネルくん。 - #47. これは」 ベルは取り合えず、渡された箱を開けてみる。 すると、中には銀縁の眼鏡が入っていた。 「... それは、あなたの その力 ( ・・・) を抑えるためのものです」 女性のその言葉を聞いて、ベルは少し安堵した。 実際、ベルにとって、もう慣れているとは言え、普段から あれ ( ・・) は少し辛いものではあったのだ。 「... この眼鏡って、名前とかあるんですかね?」 ベルがふとそんな質問をした。 それに対し、女性はそうですねと、一瞬考えてから口を開いた。 「_______"魔眼殺し"、と呼ぶべきでしょうね」
』 29杯目でも取り上げられている。 商品情報 脚注 注釈 出典 リンク 登場人物