七 つの 魔 剣 が 支配 する 漫画
宇野 :そうですね。すべてではありませんが、キャラクターを配置していくなかで、この学年ではこのキャラクターが魔に呑まれる番だなというのはだいたい決まっています。6巻での流れも決まっていました。 ▲同じ学園に通う人物が命を落としていくシビアさを持つ『七つの魔剣が支配する』。生徒会の選挙や、ナナオが参加する箒競技の物語が展開する中、悲しい事件が起こることに……。 ――前作が戦記物だったこともあり、死に関してシビアに描くのは慣れているのかなと思いました。ちょっとネタバレになるので伏せますが、オリバーが学園に入学した真の目的にも驚かされました。 宇野 :端的にいうと"復讐劇"ですからね。『七つの魔剣が支配する』は1巻の段階で、先を予想した時にかなりハッピーエンドが見えづらい内容になっていると思います。 ――それでも、ある程度の救いがある結末は期待してしまいますが……『天鏡のアルデラミン』での前例もありますからね。いち読者としては誰が命を落とすのか、どんな結末になるのか目が離せません! 志瑞先生は『聖剣学院の魔剣使い』のどこを楽しんでほしいですか? 志瑞 :お姉ちゃんとのイチャイチャを楽しんでもらいたいです(笑)。 ▲レオニスを守って命を落とし、最高位のアンデッド"吸血鬼の女王(ヴァンパイア・クイーン)"となった美少女リーセリア。彼女をはじめとするお姉ちゃん達とのイチャチャは最高です! 七つの魔剣が支配する | ソニーの電子書籍ストア. あとは主人公のレオニスの内面と外面のギャップの違いはこだわっているので、そこも注目してみてもらいたいですね。 コミック版ならではの魅力についてもトーク! ――今回のコラボのきっかけとなったように、『聖剣学院の魔剣使い』と『七つの魔剣が支配する』は少年エースでコミカライズされていますが、こちらの感想はいかがでしょうか?
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宇野 :自分は毎日のノルマのページ数を決めて、そこまで書くようにしています。そうしないとなかなか進まないですからね。 志瑞 :自分は「ああでもない、こうでもない」と考える時間が長くて、だんだん締切が近づいてきて焦って書く感じです(笑)。 宇野 :その気持ち、わかります(笑)。 ――コメディシーンとバトルシーンではどちらが描きやすいですか? 宇野 :バトルシーンはカロリーが高いですね。書きづらいというよりは、書くのにエネルギーが必要です。 コメディシーンはそのシーンの属性によって変わってきて、サラッと書けることもあれば悩むこともあります。1巻のコメディシーンは、一度書いたものをボツにして書き直しました(笑)。 ――キャラクターたちが次々に一発芸を披露する"地獄の一発芸大会"は、作中世界の中でもハードルが上がっていて、大変そうだなと思いました(笑)。 宇野 :作中設定的に"その出来事が面白い"という結論にしてしまえば、物語的には問題ないわけですが……やっぱり読んでいる方のことも考えると、作者的にも納得できる面白さにしないといけないので、大変ですね(笑)。 志瑞 :そういう部分をごまかすこともできますけど、作家としてこだわりたい部分ですし、その描写のよしあしが小説のおもしろさにもつながりますしね。 自分の場合、バトルシーンは比較的書きやすいのですが、説明シーンのほうが大変です。バトルって自分が読んでいても楽しいのですが、説明だけしてもつまらないじゃないですか。長々と説明をするのも退屈ですし、いかに短くまとめるか、もしくは少し長くなっても興味を持ってもらえるように描写するか。そのバランスを考えたりするのには、時間がかかりますね。 両作品について、注目してほしいポイントは? ――それぞれの作品について、力を入れている部分、注目してもらいたい部分をお聞かせください。 宇野 :『七つの魔剣が支配する』はシビアで、どんどん人が死んでいく世界なのですが、敵味方は問わず、そのキャラクターがどのようなものを大切にして、どのようなものを抱いて死んでいくのかは、しっかり描くようにしています。 あの世界には"お迎え"という慣習があり、これは魔法を極めて魔に呑まれ、人間ではなくなってしまった魔法使いの最期を、関わりの深かった魔法使いが看取るという慣わしです。そういったシビアな倫理観のなかでの人間ドラマは、すごく大事に書いています。 ――毎回、物語のなかで死んでしまうキャラクターに驚かされるのですが、最初からストーリーの流れは決まっているのでしょうか?
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