原発 性 硬化 性 胆管 炎
3%、10年後では69. 9%と報告されています(肝移植を受けない場合は5年で77. 4%、10年で54. 9%)。 参考文献: 1.Clinical guidelines for primary sclerosing cholangitis 2017. Isayama H, Tazuma S, Kokudo N, et al. J Gastroenterol 2018: 53: 1006-1034. 2.原発性硬化性胆管炎ガイドラインについて.伊佐山浩通、田中 篤、田妻 進.日消誌 2019: 116: 631-638.
原発性硬化性胆管炎 重症度分類
げんぱつせいこうかせいたんかんえん (概要、臨床調査個人票の一覧は、こちらにあります。) ○ 概要 1.概要 原発性硬化性胆管炎(PSC)は、肝内外の胆管の線維性狭窄を生じる進行性の慢性炎症疾患である。胆管炎、AIDSの胆管障害、胆管悪性腫瘍(PSC診断後及び早期癌は例外)、胆道の手術や外傷、総胆管結石、先天性胆道異常、腐食性硬化性胆管炎、胆管の虚血性狭窄、floxuridine動注による胆管障害や狭窄に伴うものは、2次性硬化性胆管炎として除外される。また、自己免疫性膵炎に伴うものを含めて、IgG4関連硬化性胆管炎も除外される。2012年の全国アンケート調査によれば、頻度は男性にやや多く、発症年齢は20歳と60歳代の2峰性である。肝内肝外胆管両方の罹患例が多く、潰瘍性大腸炎の合併を34%に、胆管癌の合併を7.
80であった。2007年に行った全国疫学調査では国内患者総数1, 200名、有病率0. 95であり、11年間でおよそ2倍に増加している。しかし欧米での人口10万人当たりの有病率は日本の約3~9倍と報告されている。2018年の疫学調査では男女比は約1:0.