フィルター を通して は いけない 抗 が ん 剤
■ これまでに報告された各種薬剤の混注が輸血用血液製剤に及ぼす影響について 分 類 薬剤名(販売名) 影 響 カルシウム含有薬剤1) カルチコール、コンクライトCa、ハルトマン、 ラクトリンゲル、ラクテックG、ポタコールR、 リンゲル、リセクトールU、ハイカリック1号・ 2号、パレメンタールA カルシウムが凝固系に作用する ため、血液は凝固する. ブドウ糖含有薬剤1)2) 5%ブドウ糖液、10%ブドウ糖液、ワスタ、プラ スアミノ、リセクトールU, ハイカリック1号・ 2号、バレメンタールA、フィジオゾール3号 赤血球の凝集を高め、泥状にな る. ブドウ糖電解質液 溶血 糖単独薬剤2)3) 5%ブドウ糖液、5%果糖液、5%キシリトール ビタミン剤1)2)4) ビタメジン(Vt. B1, B6, B12)、アスコルチン (Vt. C)、ケイツー(Vt. K2)、M. V. l(総合 ビタミン剤) 赤血球製剤は褐色~黒褐色に変 化する(微小凝集、沈殿が生じ ることがある)。 抗生物質1)4) ケプリン 赤血球製剤は褐色~黒褐色に変 化する. ミノマイシン、トブラシン 血漿製剤と混注すると凝固する ことがある。 血漿代用剤5) 高分子デキストラン 赤血球集合を促進する。 グロブリン製剤5) ヴェノグロブリンI、グロブリン-N、べニロン、 ガンマペニン、静注グロブリン、グロブリンV、 グロベニン、ヴェノグロブリン 抗A抗B凝集素等により赤血球 集合(凝集+集合)を促進する. ※記載されていない薬剤については、データ等がないということで、混注が可能ということではありません ■ 薬剤の血液成分に対する副作用について 代表的なものとして、非ステロイド抗炎症剤(アスピリン6)、ピロキシカム6)など)の血小板機能抑制作用が挙げられます。 このような薬剤を投与している場合は、輸血効果等に影響がありますので、投与薬剤の添付文書をご覧ください。 ■ 参考文献 1)本田 盈: 日赤薬剤師会血液センター部門委員会61年度共同研究:血液製剤との配合薬剤の実態調査.日赤薬剤師会会誌, 56, 7-14. ■輸液フィルターを通してはいけない注射薬 - ヤクログ.com. 1998. 2)本田 盈: 日赤薬剤師会血液センター部門委員会62年度共同研究:血液製剤と薬剤との混注について.日赤薬剤師会会誌, 56, 15-21. 1998. 3)中村 幸夫,他:赤血球濃厚液と併用される各種輸液製剤の赤血球浸透圧抵抗に及ぼす影響.
■輸液フィルターを通してはいけない注射薬 - ヤクログ.Com
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45μm(マイクロメートル)で、空気抜きがないため、閉塞してルート交換を余儀なくされ、操作の回数が増えます。この条件であればフィルターを使用することにより感染率が高くなるのは当然の結果、と解釈できます。 0. 2μmの輸液フィルターの微生物除去能:対称膜を用いる フィルターは、輸液・輸液ライン内で増殖した微生物を完全に捕捉することができなければ、感染予防対策として有効とは言えません。 フィルターの微生物除去能において問題となったのが、Candida albicans(カンジダ)が仮性菌糸を伸ばして0. 2μmのフィルターを貫通した、という報告 3 です。Candida albicans はTPN輸液内で増殖できます。これが真実であるなら、TPNの輸液ライン内にフィルターを組み込むことには意味がないことになります。 この問題は、私自身が解決しました。フィルターには流入側と流出側の孔径が等しい「対称膜」と、流入側が孔径の大きな多孔質層、流出側が孔径の小さい緻密層から構成された「非対称膜」があります。 非対称膜ではカンジダが貫通しました。カンジダには仮性菌糸を伸ばすという特徴があるため、仮性菌糸を伸ばしてフィルターを貫通したという現象を証明しました。一方、対称膜から構成されたフィルターを用いれば、Candida albicansの貫通を阻止することができるのです。30年前のカンジダが貫通したと報告されたときに用いられたフィルターは0. 2μmグレードの非対称膜であったのです。 感染予防を目的としたインラインフィルターの使用に関する結論 以上より、CDCガイドラインにおけるフィルターに関する勧告は、中心静脈ラインに関するエビデンスに基づいたものではありません。 また0.