映像 編集 者 の リアル
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『映像編集者のリアル』|感想・レビュー - 読書メーター
それができないならたぶん辞めますね(笑)。結局、日本テレビ製作の『ちはやふる』もTBS製作の『ビリギャル』もそうですけど、監督やプロデューサーとの付き合いでお仕事をいただくので、局の垣根はあんまり関係ないです。ただ、最近は仕事が青春映画に偏りつつあるので…。それはそれで良いんですけど、もともと『ゾンビ』とかホラーが好きなのに、何で依頼が来ないんですかね(笑)。 -- 同じようなことを日活撮影所出身の編集者・日下部元孝さんも言っていました。 やっぱりゾンビ好きが映画関係者には多いんですよ(笑)。でも、キャリアを重ねると、悪い意味で慣れてきちゃうんですよ。ある程度は先読みできちゃうから、このジャンルだからこうすれば良いや、と。そうならないように常に頭を柔らかくして、最初に画を見た印象をちゃんと形にする編集を今後もやっていきたいなと思いますね。 ◉おしらせ 「映像編集者のリアル」 が一冊にまとまりました! 単行本のオリジナルコンテンツとして、『モテキ』や『バクマン』などの映画やテレビドラマの監督として人気の大根仁さんと『バクマン。』で日本アカデミー賞・最優秀編集賞を受賞した大関泰幸さんによる対談が特別収録されています! ●ビデオSALON2018年10月号より転載
映像編集者のリアル 第14回 『映画 ビリギャル』『ちはやふる』編集・穗垣順之助[後編] - ライブドアニュース
それだけではなくて、映像をやりたいって思ったのは、80~90年代のハリウッド映画が根っこにありますね。『グーニーズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をリアルタイムで観ていた世代なので。映画館は地元に5、6館あったと思うんですけど、かなり通いました。でも、関心を持った一番のきっかけは、小学4年で観たジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』かもしれません。楽しいとか、怖いとかよりも「これ、どうやって作ったの?」ということに興味を持って、『ゾンビ』のような特殊メイクをやりたくなったんです。 -- 『ゾンビ』の特殊メイクを担当したトム・サヴィーニに憧れたんですね。 そうです。同じく特殊メイクアーティストのディック・スミスとか、当時の僕の神のような存在ですよ(笑)。小学校を卒業する時には、明確に「特殊メイクアーティストになりたい」って思っていましたね。でも、中学生になると授業で美術があるじゃないですか。そこで自分のあまりの絵のヘタさに気づいて、早々に諦めるわけです(笑)。映画は好きだから、そうなるとやっぱり映画監督を目指すわけで、中学卒業のときは「将来は映画監督をやりたい」と言っていました。 -- 自主制作のような形で、何か映像を撮ったりしましたか? 撮ってましたね、小学校の同級生たちを無理やり巻き込んで(笑)。両親がデカいVHSのカメラを持っていて、それで刑事モノを作りました。当時、僕の頭に編集という概念がなかったので、すべて順撮りでしたけど。田舎ですし、周囲に映画好きもいなかったので、相当ヘンなやつだと思われたんじゃないですかね。いまだに母親が「昔のビデオ残ってるよ」とか言うんですけど、これだけは絶対見たくないです(笑)。 現場に携わっているだけで映画バカとして最高の気分 -- 高校卒業後は日活芸術学院に進まれますね。 当時は現場ですぐ働きたいって思いがあって、何が一番手っ取り早いだろうといろいろ調べたら、日本映画学校と日活芸術学院のどちらかに絞られた。映画学校は3年通わなきゃいけないけど、芸術学院は2年で、しかも撮影所の中に学校がある。現場により近いという、かなり単純な理由で日活芸術学院にしました。 -- 編集をやろうと思ったのはどうしてだったんですか? 後の僕の師匠にあたる鈴木晄さんが編集の授業の先生だったんです。晄さんの授業を受けて、初めて編集に目覚めたというか、そもそも授業がめちゃめちゃ面白かったんですよ。例えば、会話をしている4つの画があるとするじゃないですか。寄り、引き、2ショット、顔のアップ。その画を並び替えることで、どんな物語にもできるんです。そういう編集がすごく面白くて、勉強を始めたのがきっかけでした。じつは、在学中に日活の編集部に誘われて、「やったー!」って舞い上がっていたんですけど、日活が事実上の倒産に追い込まれて、採用できないと言われてしまって…(笑)。 -- そんなことがあったんですね。卒業後はどうされたんですか?
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