土壌が酸性&アルカリ性だと何が悪い?Phを下げる方法&上げる方法
pHを上げるには石灰を施用すればよいですが、pHを下げるにはどのようにしたらよいでしょうか。一例をご紹介します。 ハウス栽培などで、かん水用の地下水を貯めるタンクがある方は、地下水そのもののpHを下げる方法があります。希硫酸や希硝酸を井戸水に混ぜる方法です。また、土のpHを下げるには、土壌改良用硫黄紛を土に混ぜる方法があります。どちらも、混入量、使用法には注意が必要なので、各地区の営農指導員にご相談ください。 年に1回は、土壌診断をし、自分の畑土の性質を把握しておくことが重要です。少量の土を乾燥後、各支所に提出するだけで、組合員であれば料金はかかりません。結果が出るまでには、1 ~ 2カ月かかりますので、早めに提出をお願いいたします。 肥料・農薬、野菜の苗など、園芸資材のことなら お問い合わせ先 詳しくは各地区の営農指導員、 または指導販売部( 担当:営農指導課) TEL: 221-2273まで お気軽にお問い合せください
ブルーベリーの栽培は土がカギ!枯れないように酸性にしよう | In Natural Style
作物を育てるときによく聞くのが「土壌が酸性に傾いている」とか「アルカリ土壌だ」というワード。 栄養の有無とは違い、 酸性 or アルカリ性だと何がいけないのでしょうか? 実は、土壌の酸性度は作物や植物の成長にとって大事な要素の一つです。 土壌の化学性が悪化していると、 作物に必要な栄養素が吸収されにくくなったり、根の成長障害や病気になってしまう ことなどがあります。 特に、日本は雨が多いこともあり土壌が酸性に傾いていることが多いので、土壌改良資材などを投入して、土のph濃度をコントロールする必要があることが多いでしょう。 今回は、土壌の酸性度についてと土壌の酸性度をコントロールするために加える土壌改良資材について解説いたします。 そもそも土壌の酸性度ってどれくらいが理想なの? うむ、まずはそこからじゃな! 作物を育てる際の適正のph濃度は? 土壌の酸性度(ph)は、 「0(酸性)~7(中性)~14(アルカリ性)」 の数値で表されます。 一般的に、作物の生育に適しているのは 弱酸性(ph 6. 5) と言われていますが、作物によってはアルカリ性よりの中性を好んだり、逆に酸性を好む場合もあります。 下記のリストは、各作物が好む土壌の酸性度です。 (※参考: 農水省公開資料 、 JA全農肥料部公開資料 など) pH 作物・植物 4. 0~4. 5 ブルーベリー、ラン 4. 5~5. 0 シャクナゲ、茶、ツツジ 5. 0~5. 5 柑橘類、鍬、栗 5. 5~6. 0 サツマイモ、ショウガ、ラッキョウ、にんにく、水稲 6. 0~6. 5 アスパラ、ネギ、ニラ、パセリ、白菜、レタス、オクラ、ナスなど 6. 5~7. 0 ほうれん草、エンドウ、ガーベラ、ぶどう かなり酸性に近くてもそれを好む作物や植物もあるんだね! それぞれの作物に合わせた酸性度に土壌を保つことが大切なんじゃよ スポンサーリンク 土壌のphの測定方法は? 土壌の酸性度を計測する方法としては、 地面に機器を差し込んでphを計測する「酸度計」 や、土を水で溶いて 上澄みを計測するタイプ や、化学の実験で使った リトマス紙 、水溶液に滴下する 液体タイプ などがあります。 土壌の酸度を測るおすすめの方法は「 土壌のphを測定する方法とおすすめのph測定器 」の記事で詳しくご紹介しています。 おすすめの測定器は、 「シンワ測定の土壌酸度計」 です。 土壌のphを上げる方法とは?
5と表示された場合、弱塩基性ということになり、塩基性度を下げるには酸性の物質を少し足す必要があります。pH値が6. 5と表示された場合、弱酸性ということになり、より酸性度を強めるにはさらに酸性の物質を加える必要があります。 本質として、pHは対数で表された等級と捉えましょう。数値は10倍で変化します。pH値8はpH値7の10倍、8. 5は15倍塩基性度が高いことになります。 土壌を酸性化する 土壌のタイプを見極める 土壌のpHを測定するのとは別で、非常に重要なステップです。土壌のタイプにより、適した酸性化の方法が異なります。 水はけがよく比較的ほぐれた土壌を酸性化するのは簡単です。こういったタイプの土壌は、有機化合物を大量に投入して、分解していく過程で土壌を酸性化します。 粘土質の塊があり、固まった土壌を酸性化するのは少し大変です。このタイプの土壌に有機物質を入れるとよりアルカリ性が強くなります。 水はけが良くほぐれた土に有機物質を投入する このタイプの土壌を酸性化するには有機物質が一番です。有機物質が分解され土壌を酸性にしますが、pH値を下げるには大量の有機物質が必要です。 [3] 下記の有機物質を使用してみましょう。 ピートモス オークの葉の堆肥 堆肥、有機肥料 粘土質や固まった土壌には元素硫黄を使用する 上述のように、密度の高い固まった土壌に有機物質を入れると問題が悪化します。土に水分が含まれていればいるほどアルカリ性に傾くからです。そのため、元素硫黄や硫酸鉄を加えるのが粘土質の土壌を確実に酸性化するには一番良いでしょう。 元素硫黄を加えると、バクテリアにより元素硫黄が硫酸になり土壌が酸性になります。 [4] 10平方メートルの土壌のpH値を7から4. 5にするのに、約1kgの元素硫黄が必要です。 元素硫黄はゆっくりと反応するため、植物を植える1年前に撒いて効果的に働かせましょう。 元素硫黄は約15cmの深さの土壌に混ぜましょう。 固まった土壌や粘土質の土壌には硫酸鉄を使用する 硫酸鉄が化学反応を起こして土壌が酸性になります。そのため、バクテリアの生体反応を利用する元素硫黄よりも気温の条件に縛られません。 [5] 10平方メートルの土壌のpH値を1下げるのに約4. 8kgの硫酸鉄が必要です。 10平方メートル当たり4.