アメリカ 大統領 選 いつ 決まる
下院議員と上院議員、少なくとも1人ずつが異議を申し立てなければならない。異議が申し立てられたら、下院と上院それぞれに分かれてその申し立てについて話し合い(2時間以内)、採決を行う。 議員らはバイデン氏が勝利したアリゾナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州の選挙人投票の集計に異議を唱えることで合意している可能性が高そうだと ポリティコは1月5日に報じた 。ただ、状況によってその州の数は増減する可能性もある。 それぞれの州の選挙人による投票の結果はアルファベット順に読み上げ、集計されることから、例えばアーカンソー州の結果はアリゾナ州の結果に対して唱えられた異議について十分に話し合い、採決されるまで集計できないということだ。 "異議の申し立て"はうまくいく? 答えはノー。 異議の申し立てによって手続きは数時間遅れることになる(場合によっては翌日までもつれ込む可能性もある)が、実際の選挙結果に影響を与えることはない。 州の選挙人投票を拒否するには、下院と上院の両方で 過半数を取らなければならない 。 下院は民主党が過半数を占めているため、"バイデン勝利"に対する異議は事実上死んでいる。 上院は共和党がギリギリ過半数を占めていたが、1月5日(現地時間)にジョージア州で行われた決選投票では 民主党が2議席を獲得する見込みで、確定すれば民主党が上院も支配することになる 。 そして、20人以上の共和党の上院議員が選挙人投票の集計への異議には一切賛成しないと明言またはそうする考えを示しているため、上院でも"異議"が通る望みはない。 同じようなことは前にもあった? 選挙人団法(1887年)が成立して以来、下院と上院で選挙人投票の集計について話し合い、採決を行うことになったのは 2度しかない 。 1969年には、2人の議員がノースカロライナ州の不誠実な選挙人の票の集計について異議を申し立てた。2005年には、バーバラ・ボクサー(Barbara Boxer)元上院議員とステファニー・タブス・ジョーンズ(Stephanie Tubbs Jones)元下院議員がオハイオ州では有権者の投票妨害が横行していたとして、ジョージ・W・ブッシュ氏に投票した同州の選挙人投票の集計に異議を申し立てた。 [原文: What to expect when GOP members of Congress object to the counting of Electoral College votes on January 6 ] (翻訳、編集:山口佳美)
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「トランプ勝利」のマスクを着用して議場に姿を見せたマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(2021年1月3日、ワシントンD. C. )。 Erin Scott/Pool via AP アメリカでは1月6日(現地時間)、全米50州およびワシントンD. の選挙人による投票結果の証明書をアルファベット順に読み上げ、集計する上下両院合同会議をペンス副大統領が取り仕切る。 多くの下院議員と少なくとも13人の共和党の上院議員が、この合同会議でバイデン氏が勝利した複数の州の選挙人投票の集計への異議を唱える考えを示している。 こうした動きは近代史上、他に類を見ないものだ。 連邦議会議員には、選挙人投票の集計に異議を唱える権利があり、異議があった場合は下院、上院それぞれに分かれてその申し立てについて話し合い、採決を行うことになる。 これにより、手続きは数時間遅れることになる(場合によっては翌日までもつれ込む可能性もある)。だが、実際の選挙結果に影響を与えることはない。 アメリカでは1月6日、全米50州およびワシントンD. の選挙人の投票結果の証明書をアルファベット順に読み上げ、集計する上下両院合同会議をペンス副大統領が取り仕切る。これは11月の選挙でバイデン氏が勝ったことを改めて確認する手続きだ。 この合同会議はこれまで、憲法上の手続きの1つとしてほとんど注目されることもなく行われてきた。だが、アメリカ史上初めて、かなりの数の共和党議員が選挙人投票の集計に異議を唱える見込みだ。 2020年12月14日の選挙人による投票 で、民主党のバイデン氏は306人を獲得した。トランプ大統領は232人だった。 多くの下院議員と少なくとも13人の共和党の上院議員がこの合同会議でバイデン氏が勝利した複数の州の選挙人投票の集計に異議を申し立てる考えを示している。 わたしたちが知っておくべきこと 選挙人団制度の下、合衆国憲法と連邦法は選挙人を選び、その結果を認定する手続きの権限を州に委譲している。 連邦議会は選挙人投票の結果を認定しない。連邦議会はそれぞれの州およびコロンビア特別区(ワシントンD. ) が認定した選挙人投票を集計するのみ。 ただし、1887年の選挙人団法の下、連邦議会議員は州知事によって「法律に従って認定された」州の選挙人投票の集計に対し、これらが「規則どおりに与えられた」ものでない場合は 異議を唱えることができる 。 プロセスは?
いよいよあす(3日)に迫ったアメリカ大統領選挙、トランプ大統領とバイデン前副大統領の争いは、開票が進んでもなかなか決着がつかず選挙結果をめぐる混乱が続く可能性が指摘されています。出石 直(いでいし・ただし)解説委員です。 Q1、両候補が投票用紙の取り合いですか? A1、もしかしたらこんな光景が繰り広げられるかも知れません。アメリカの大統領選挙は、<投票総数ではなく>州を代表して投票する選挙人の数で決まります。 例えばこちらフロリダ州、今回もっとも注目されている激戦州のひとつですが、ここには29人の選挙人が割り当てられています。 ここで一票でも多く得票した方が29人の選挙人すべてを獲得できるのです。 Q2、一票の違いが勝敗を大きく分けることになるのですね。 A2、その通りです。今から20年前、2000年に行われたブッシュ候補とゴア候補による選挙では、このフロリダ州で大混乱が起きました。ゴア陣営が票の再集計を要求し手作業による数え直しが行われたのです。私はこの時、現地で取材していたのですが、集められた投票用紙を一枚一枚手にとって<どちらに入れた票なのか>確認する作業が延々と続けられました。 Q3、この時は、結果が出るまでどれくらいかかったのですか? A3、連邦最高裁がゴア陣営の訴えを退け、ゴア候補が敗北を認めたのは投票日から一か月以上も経ってからでした。今回は<コロナの影響で>郵便による投票が大幅に増えていますから、この時以上の混乱が起きるかも知れません。州によっては投票日が過ぎてから到着したものも有効としているところもありますので、開票作業が大幅に遅れる可能性があるのです。 Q4、その郵便投票にはトランプ大統領は懐疑的ですよね。 A4、「郵便投票は不正の温床だ」と批判しています。このため郵便投票の開票が終わらないうちに、トランプ大統領が一方的に"勝利宣言"をしてしまう可能性も指摘されています。選挙では激しく争っても、最後は敗者が潔く敗北を認めて勝者を祝福するというのがアメリカの良き伝統でした。この伝統が守られるのかどうかにも注目したいと思います。 (出石 直 解説委員)