電子カルテの基礎知識|Itトレンド
82 ( 2021年春号)
本質安全化三原則
A規格、B規格、C規格 (タイプA規格、タイプB規格、タイプC規格)とは、機械安全の国際規格(ISO/IEC)の対象を体系化した、3段階の階層構造の各階層の分類です。 この体系は、ISO/IECガイド51(JISZ8051)で規定され、膨大な数の規格に統一的な整合性を持たせると共に、安全技術や機械技術の進歩に対応できるよう、規格は次のA, B, Cの3つに分類されています。 A規格:全ての機械類に適用できる基本概念,設計原則及び一般的側面を規定する基本安全規格 type-A standard: basic safety standard standard giving basic concepts, principles for design and general aspects that can be applied to machinery.
公平性」という原則を垣間見ることができます。 さらに、エレベーターの中のボタンに注目してみましょう。数字のボタンはどの国籍の方が見ても一目瞭然です。当たり前と思うかもしれませんが、数が少ないボタンが下に、上に行くほど数が増えるのも建物の構造と対応しています。また、ドアの「開」「閉」のボタンも漢字ではなく矢印が用いられているのもユニバーサルデザインの考え「4. 単純で直観的なデザイン」という原則に基づいているのです。 ボタンを押すと、エレベーターが動き始めます。疲れていると、うっかり自分が降りるべき階を乗り過ごしてしまうということがあります。しかし、音声アナウンスがあれば、エレベーターから降り損ねるリスクを減らすことができます。 また、音声のアナウンスは目の見えない人にとっても必須です。これも能力や状況にかかわらず「5. 本質安全化 三原則 危険源を除去. 必要な情報を認知しやすい」というユニバーサルデザインの考えが反映されています。 ここでエレベーターを降りようとします。ところが、タイミングが遅れてしまったため、ドアが閉まりかけます。無理に出ようとしたために身体がドアに挟まれます。昔のエレベーターであれば大けがしたかもしれませんが、今のエレベーターではそこまではないでしょう。仮に挟まれかけたとしても、ドアはすぐに押し戻ります。これはユニバーサルデザインの「6. 失敗やリスクを最小限にする」という安全なデザインのおかげです。 建物の高層階へは階段でも登れるにもかかわらず、エレベーターを使うのは、「7.