タラバガニはヤドカリの仲間!?クモの仲間!?そう言われる理由とは?
タラバガニ は、 ズワイガニ と合わせて「二大蟹」と言われるカニ業界のエース的存在です。
しかし、タラバガニは厳密にはカニではありません。
生物学的にどのように分類されているのか、タラバガニの生体について紹介したいと思います。
タラバガニはカニではない
タラバガニ は、エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科に分類されており、生物学的にはヤドカリの一種です。
エビ目(十脚目)のうち、カニ亜目(短尾亜目)、ヤドカリ亜目(異尾亜目)、エビ亜目(長尾亜目)のいずれに該当するかで3種を分けます。
十脚甲殻類のうち、しっぽの短いのがカニ、長いのがエビで、その中間がヤドカリという分類です。
カニの足は5対(10本)あります が、タラバガニは一番下の足が小さく、メスの腹部が右に捻じれているという、ヤドカリと共通する特徴がありますので、外見的にはカニに近いですが、生物学的には他のカニと区別してヤドカリに分類されています。
同じようにエビによく似たヤドカリもおり、この3種は遺伝子的に類似しています。タラバ蟹が「蟹じゃない」といっても、あくまで生物学的な分類であり、食べれば立派なカニです。
そもそもヤドカリとは? ヤドカリというと、貝殻を背負って移動しているイメージがあると思いますが、ヤドカリの貝殻はヤドカリの一部ではなく、別の生き物(主に巻貝)の殻を使用しています。
その貝殻を取り外すと、はさみの形をした足(はさみ脚)があり、移動に使う前足(第1歩脚・第2歩脚)は大きく、貝殻の中のゴミをかき出す残りの足は小さくなっています。
甲部のあとに柔らかい腹部があり、メスの場合は腹部の後に右に捻じれた腹肢が続きます。節がないので貝殻の中にも簡単に収まることができます。
この節がないという部分が、エビやカニには見られないヤドカリ独自の特徴となります。ヤドカリは脱皮をしながら成長していき、成長に合わせて新しい貝殻に引っ越します。
ヤドカリには、左のハサミが右側よりも大きい「ヤドカリ科」と、右のハサミが左側よりも大きい「ホンヤドカリ科」の2つに分けられます。
たらば蟹は、ホンヤドカリ科と遺伝子的に近いという調査があります。広義の意味でヤドカリに属する生物を「異尾類」と言いますが、カニに近い異尾類には、 タラバガニ だけじゃなく、アブラガニ、ハナサキガニなどもあります。
タラバガニってどんな味?
タラバガニはカニじゃない !? 名前に 「カニ」 がつくけど、ヤドカリの仲間だったなんて…。(Tenki.Jpサプリ 2016年04月13日) - 日本気象協会 Tenki.Jp
根室市役所(公式ウェブサイト). 根室市. 2010年4月14日 閲覧。
関連項目 [ 編集]
ウィキスピーシーズに タラバガニ に関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、 タラバガニ に関連するカテゴリがあります。
ハナサキガニ
アブラガニ
ズワイガニ
ケガニ
外部リンク [ 編集]
タラバガニ ( PDF) - 水産総合研究センター
網走のおさかな図鑑 タラバガニ - 網走市
59 mg 亜鉛 (63%) 5. 95 mg マンガン (2%) 0. 035 mg セレン (52%) 36. 4 µg 他の成分 水分 79.