睡眠 関連 摂 食 障害 / 肥厚 性 瘢痕 治ら ない
人は規則正しく生活することで、体内時計の働きで、いつも寝ていた時間に近づくと自然に眠気が生じます。しかし、新型コロナウイルスへの不安や生活習慣の変化、仕事や将来への不安が強まると、 不安・緊張が強いと体が疲れているにも関わらず、"脳"が興奮状態になってしまい、眠れなくなってしまいます 。 また、適度に運動をして"体"が疲れていることも深い眠りを促す効果がありますが、リモートワークや遠隔授業(オンライン学習)により、通勤・通学に伴う"歩行"という運動負荷が減り、また、"3密"を避けるためにスポーツクラブなどでの運動習慣が減少、部活動の制限なども相まって、眠りが浅くなりがちです。 さらに、在宅勤務・在宅学習になり、通勤・通学にかける時間がなくなったことでギリギリまで寝ていられるようになり、起きる時間・寝る時間が、"beforeコロナ"の頃に比べて遅くなってしまい、自然な 眠りのリズムが夜型 にずれ込んでしまったことが、"寝付きの悪さ"につながることもあります。 夜型生活や不規則な生活を送ったことで寝付きが悪くなった状態を「 睡眠相後退症候群(睡眠リズム障害) 」 と言います( 「もう一つのコロナ不眠、「睡眠覚醒リズム障害」 参照)。 ・なぜ、不眠が悪くなっていくのか?
睡眠関連摂食障害 | 睡眠総合ケアクリニック代々木
睡眠不足になると様々な影響がからだに起こります。 睡眠不足で起こる影響の一つに、食欲の増加があります。 寝不足で起きてすぐに食欲がないという経験をしたことがある人は多いと思いますが、食欲が増加するということはいまいちピンとこない人も多いと思います。 食欲が増加するというよりも、暴走するという方が適切かもしれません。 無性に食欲が暴走してドカ食い、やけ食いのようになる経験をしたことがある人も多いと思いますが、その原因に睡眠不足が挙げられます。 寝不足で食欲が増える?睡眠時間と食欲の関係 寝不足になると様々な影響が起こります。 脳の機能が低下し、交通事故やミスの増加、死亡の危険性増加、記憶力の低下、運動能力の低下など様々です。 睡眠不足の影響とは? 睡眠の役割に脳の機能回復があります。 そこから考えれば、睡眠不足で起こることは脳の機能低下です。 脳の機能低下というと、記憶力の低下などのパフォーマンス低下がイメージしやすいです。 ただ、脳内には様々なホルモンが作用しています。 このホルモン分泌に異常があれば、身体に様々な不具合が起こります。 脳の機能低下は、ただのパフォーマンス低下だけでなくこのホルモンぶんぴつの乱れも起こります。 適切な表現ではないかもしれませんが、「脳がバグる」とイメージした方がわかりやすいかもしれません。 その脳がバグった状態の1つが、食欲の暴走です。 お腹が減っているわけでもないのに、食欲が暴走すれば身体にいい訳がありません。 ダイエットの妨げにもなります。 睡眠時間と健康には様々な相関関係がありますが、睡眠時間と肥満にもこれはあります。 この原因に、食欲の暴走が挙げられます。 つまり、食欲の暴走を止められないので太るということです。 睡眠不足で食欲が増える理由とは? では、具体的に睡眠不足で食欲が増えるとはどのような原因で起こるのでしょうか。 これを紐解くのが、「グレリン」と「レプチン」というホルモンです。 グレリンとは、胃などから分泌されるホルモンで成長ホルモンの分泌を促し食欲を増進させるホルモンです。 当然必要なものですが、これが過剰になれば食欲が過剰なります。 また、レプチンとは脂肪細胞から分泌されるホルモンで食欲を抑制しエネルギー代謝を活性化させるホルモンです。 これも当然必要なものですが、グレリンとレプチンの分泌に異常をきたせば食欲が暴走します。 ラットを使った実験で、睡眠不足のラットではこのグレリンの分泌が28%上昇し、レプチンの分泌が18%低下したという報告があります。 参照:睡眠健康指導士上級講座テキスト つまり、食欲を増やすホルモンが過剰になり、食欲を抑制するホルモンの働きが悪くなっているということです。 これでは食欲が暴走するのも当然です。 同じような実験結果が、武田薬品のHPでも公開されていますが、これは成人男性を対象としたものです。 つまり人間でも同じように睡眠不足になるとホルモン分泌が乱れて食欲が暴走するということです。 睡眠不足だと肥満になる?
コロナ禍で6割以上が実感する睡眠不調の原因Top3、3位生活リズムの乱れ、2位遅寝遅起きの習慣化、1位は?|@Dime アットダイム
ストレス解消のルール ドライアイ・ストレス解消のルール 2021/5/21 結城未来=健康ジャーナリスト 新型コロナで環境が一変する中、眼科医に駆け込む患者も増えているようだ。中でも問題なのが、目の不調を感じない「隠れドライアイ」だ。いつの間にか「睡眠障害」「うつ症状の悪化」などにつながっている危険もあるという。健康ジャーナリスト結城未来が慶應義塾大学医学部特任准教授で、おおたけ眼科つきみ野医院(神奈川県大和市)の綾木雅彦院長にコロナ禍で急増する新たな症状の正体について聞いた。 リモートワークでパソコンを使って集中する作業が増えると、まばたきの回数が減って、目の疲れにつながる可能性も。写真はイメージ=123RF 「敏感なドライアイ」と「鈍感なドライアイ」 私事で恐縮だが、このところ目がつらい。あくびをして涙が出ただけで「しみる」。「涙で目が痛い」のだ。 ――綾木医師「それは、『 敏感なドライアイ 』になっているためですね」 「涙」は目のゴミを洗い流すだけでなく、目の表面を保護するバリアの役割も果たす。そのため、涙が減ると目に傷がつきやすく疲れ目にもなりやすい。これが「ドライアイ症状」だ。このところよく聞く言葉ではあるが、涙が出ていても「ドライアイ」なのだろうか? ――綾木医師「そうです。角膜は、体内で神経が一番集まっている部位だと言われています。『敏感なドライアイ』は角膜が過敏になっている状態。それだけに、目の乾きだけでなく結城さんのように 痛みまで感じやすくなる のです。でも、 怖いのは鈍感なドライアイ『隠れドライアイ』 ですね」 痛みに「鈍感」なら、つらくないような気がする。 ――綾木医師「反対です。『ドライアイ』であることに気づかないために、他の疾病で悩み続けることになりかねません」 ドライアイ、睡眠障害、気分障害のトライアングル? 「涙の減少」で目の不調以外に引き起こされるものがあるのだろうか?
睡眠関連摂食障害 (Sleep-related eating disorder) という睡眠障害があります。 夜、眠っている間に起き上がり、無意識のうちに何かを食べて、また眠るというものです。 そのような行動を全く覚えていないか、なんとなく覚えているような・・・という程度の記憶です。朝になって食べた形跡を見て、「また食べたんだなぁ・・・」という感じです。 夜中に無意識のうちに冷蔵庫や戸棚から食べ物を探して食べます。 高カロリーの食品を食べることが多いですが、本来食べるはずでないもの(未調理の食品やペットフードなど)を食べてしまうこともあります。 無意識のまま調理をすることもあり、それに伴いケガをすることもあります。 このようなエピソードを時々、あるいは毎晩のように繰り返すため、体重増加や日中の眠気を生じてしまうことがあります。 一般的にはあまり知られていない睡眠障害ですが、さほど稀な疾患ではありません。外国での調査ですが、一般大学生で100人中4〜5人に発症していたという報告もあります。 20代以降の女性に多い傾向があります。 原因ははっきり分かっていませんが、ある種の睡眠薬の副作用として出現することもあります。 睡眠薬の副作用だとすれば、それを中止か変更する必要があります。睡眠薬と関係ない場合は、このような症状を抑えるのに効果のある薬で対処することもできます。
3年前に肩のしこりを切除しました。傷あとが赤く腫れ上がり、痒みや痛みが出ています。医師には真性ケロイドといわれましたが、どのように治療するのですか? A. 傷が赤く目立つものを、広くケロイドと呼びますが、医学的には「肥厚性瘢痕」と「真性ケロイド」の2つに区別されます。肥厚性瘢痕は、治療や時間の経過とともにある程度は治まります。これに対し、真性ケロイドは元の傷の範囲以上に大きくなり、放置して治ることはありません。見た目と共に、痒みや痛みが問題となります。 真性ケロイドは大きくなりやすく、治療は非常にやっかいです。治療は内服薬、ステロイドの軟膏(なんこう)や注射、患部固定や圧迫を組み合わせます。これらを根気良く続けることが必要です。 Q. 傷あとが気になりますが、どこで相談すれば良いのでしょうか? A. 傷あとを診療する専門科として形成外科があります。病院や大学病院の形成外科で相談するのが良いと思います。 Q. 形成外科とは聞きなれませんが、どんなことをするところですか? A. 形成外科は「外科系診療科」の専門分野のひとつです。主として、生まれつきの外表異常あるいはけがや病気で損なわれた機能回復とそれによるQOL(QualityOfLife:生活の質)の向上を目的としています。 Q. 傷は消毒しないほうが良いといわれましたが、本当ですか? A. 本当です。普通の消毒では細菌などを完全に殺すことができません。また、傷に消毒薬を塗ることで傷の面の細胞が傷害され、傷が治りにくくなり、傷あとが目立つ原因になることもあります。 Q. かさぶたは、傷が治るときにできるものですか? A. かさぶたは傷を乾燥させるとできます。しかし、傷が正常に治る過程で、かさぶたは必要ありません。かさぶたは傷の治りを遅らせ、正常な治癒を妨げる原因にもなります。正常に傷が治るために、傷は乾燥させないように、湿潤環境を保つことが重要です。 Q. 傷あとを目立たなくするためにはどうしたら良いのでしょうか? A. 傷を正しく早く治すことが大事です。傷の治りが遅れると傷あとが目立ちやすくなる原因となります。また、手術の際に傷が開こうとするのを抑える目的の縫い方もあります。抜糸後もテープを貼るなどで対応します。赤みや痛みが1ヶ月以上続くような場合には、薬の服用を含め、早めの治療が重要です。 Q. ケガや火傷をしてしまいました。あとが残ってしまうのでしょうか?
Q. 瘢痕(はんこん)とは何ですか? A. 瘢痕とは傷あとのことです。 Q. なぜ瘢痕ができるのですか? A. ケガをしたところが治るとき、切れた皮膚や組織がくっついたり、失った部位を埋めたり接着剤のような役割をしているものが瘢痕です。つまり瘢痕ができないと傷はくっつかず治らないことになります。 Q. 通常の傷の治り方は?瘢痕を残さず治すことは出来ないのでしょうか? A. 皮膚だけが傷害されている浅い傷の場合は、傷の周辺の皮膚の細胞が増殖して再生されます。皮膚の下(筋肉)までに及ぶ深い傷の場合は、瘢痕組織が傷を埋めるように作られ、その表面に皮膚が再生されていきます。このような場合傷を埋めたり、くっつけたりしているものが瘢痕ですので瘢痕を作らずに傷を治すことは出来ません。ただし、傷あと(瘢痕)が目立つようになるか、目立たずにすむかは別ですので、できるだけ目立たないように治すことが重要です。 Q. 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドとは何ですか? A. ケガや傷を治すときに必要な線維芽細胞やコラーゲンといった接着剤が多く出すぎてしまい、盛り上がってしまうものが肥厚性瘢痕やケロイドと呼ばれる状態です。 外見上の盛り上がりや赤みのほかに、痒みや痛みを伴うことがあります。 Q. ケロイドと肥厚性瘢痕はどう違うの? A. 一般にケロイドという用語は良く知られていますが、肥厚性瘢痕という用語は聞きなれない人が多いのではないでしょうか。一般にケロイドと思われているものの多くは、医学的には肥厚性瘢痕といわれるものです。 この二つの正確な区別は難しく、ほとんど傷などがないのに盛り上がってきたり、傷の範囲を超えて周りの正常な皮膚へ向かって次第に広がったりするものをケロイド、傷の範囲内で盛り上がっているものが肥厚性瘢痕というように分けられています。どちらも赤く盛り上がったり、硬くひきつったようになったり、痛みや痒みなどを伴います。ケロイドはなかなか治療に反応しない場合が多く、肥厚性瘢痕は比較的治療に反応し易く、半年から1年位でピークに達してその後、自然に良くなるという特徴があります。 Q. ケロイドや肥厚性瘢痕はどうしてできるの? A. 傷の接着剤として出てくる、線維芽細胞やコラーゲンといったものが瘢痕の成分です。これが出すぎてしまうと傷あとが盛り上がってしまい、肥厚性瘢痕やケロイドと呼ばれるものになります。肥厚性瘢痕は、傷の治りが遅れたり、傷を引き離そうとする力が働いたりすることでできると考えられています。ケロイドの場合は体質や人種差などにも影響されます。 Q.
A、ケロイドの治療ステップとして、まず痛みや痒みがなくなり、次に盛り上がりが消失し、赤みが消えるのは最後になります。赤みだけになったら、保湿剤を使用していきます。レーザー治療を行うと早く赤みは消えていきます。 Q、アットノンやヒルドイドなどのヘパリン類似物質軟膏を塗るように言われましたが効果はありますか? A、これらのヘパリン類似物質軟膏は保湿剤として以前より使われているものです。保湿は傷跡のケアとして重要ですし、これらの軟膏での副作用はほとんどありませんので使用に問題はありません Q、飲み薬は副作用がありませんか? A、リザベン ®(トラニラスト)は妊娠中の方には使用できません。また人によっては膀胱炎症状(尿が近くなったり痛くなったりする)が出ることがあります。そのような症状が出た時は飲む回数を少なくしたり、中断して医師に相談してください。 Q、ステロイド注射が痛いと聞きましたが、何回くらい注射が必要ですか? A、確かに注射は痛みがあります。非常に細い針を使ってゆっくりとケロイドの中にステロイドを注射していきまが、針を刺す痛みと、ケロイドの中にお薬を注入していく痛みがあります。針を刺す痛みは麻酔テープなどで軽くすることはできます。また注入時の痛みですが、ケロイドが柔らかくなると注入の痛みも少なくなって来ます。この注射はケロイドの盛り上がりがなくなったら終了になります。最低でも3回ほどは注射が必要ですが、人によってはもっと必要となります Q、ステロイド注射の合併症はありますか? A、妊娠中の方には使用できません。また糖尿病・緑内障・白内障では控えた方がよいと言われています。またケロイドの周りの脂肪萎縮をおこすことがあります。女性では生理不順が起きたり、高齢者では骨密度の低下を起こすことがあります。 Q、他の病院でステロイドを1回注射して効果が出ませんでしたが? A、短期間の治療結果をみて効果が出ないとあきらめてしまう方が非常に多いです。注射も1、2回で効果が出る人もいれば出ない方もいらっしゃいます。ケロイド、肥厚性瘢痕の治療には長い期間と根気が必要です。当院ではさまざまな治療法がございますので一緒にゆっくりと治療していきましょう。 Q、レーザー治療はいつから行えますか? A、ケロイドに効果のあるロングパルスNd:YAGレーザーは、怪我が治ってから最低でも3ヶ月後以降から行うことができます。自費治療となりますが、早く治療を進めたいという方にはオススメです。それでも半年以上はかかります。医師とよく相談の上ですすめていきましょう。 Q、手術は可能ですか?
A、ケロイドや肥厚性瘢痕は傷跡が盛り上がってくる病態です。手術してもまたその傷跡がケロイドになってしまうことがあります。手術を行うかどうかは、医師とよく相談してください。 Q、放射線が怖いのですが? A、ケロイドを切除した後の傷跡に電子線(放射線の1種で、浅いところのみに効果のある放射線)を当てることでケロイドの再発を下げることがわかっております。照射する線量は安全な範囲で決まっており、二次発癌の可能性は非常にまれです。小児や妊婦には行いません。
A. 全く傷あとを残さず治すことは不可能です。傷や火傷の程度や部位などによっても違いますが、適切な治療を行うことで、できるだけ目立たないように治すことが重要です。また、できてしまった肥厚性瘢痕も後で治療できますが、やはり肥厚しないようにすることが一番です。形成外科の医師の診察を受けることをおすすめします。 Q. 新しい切り傷や損傷による傷あとを残したくないときは、いつ形成外科へ行けばいいのですか? A. 顔や手足のような露出部位に傷を受け、その傷あとを残したくない場合は、できるだけ早く形成外科へ行きましょう。最近は各地に形成外科がありますので、直接形成外科に行くことをおすすめします。もし、全身症状が良くなかったり、止血ができない場合は、いったん救急病院で手当てを受けた後、形成外科医に相談してください。形成外科では、独特な処置や方法を用いて、傷を目立たなくする方策がとれますし、適切なアドバイスも受けられます。 Q. 家庭で行う傷の手当ては、どうすればよいのでしょうか? A. ちょっとしたすり傷や切り傷などは普通に家庭で治療されていると思いますが、そのような場合には、まず傷を水道水でよく洗い異物や汚れを取り去ります。出血があれば止血用の絆創膏で止血をし、止血されている状態で市販の被覆材(ハイドロコロイド製品)などで傷が乾燥しないように覆います。かぶれることがありますので毎日取り換えたほうが良いようです。その都度傷や周りの皮膚を水道水で洗い、水を拭き取り貼り換えます。これを傷が治るまで続けます。 自分で治療できない傷や、被覆材でかぶれてしまった場合には、医師の治療が必要です。 Q. 傷あとの治療に、健康保険が使えますか? A. 傷あとが盛り上がったりして目立つ場合は肥厚性瘢痕やケロイドという診断がつく場合がありますので保険診療の対象となります。 監修 川崎医科大学形成外科学教室 教授 森口隆彦 先生 監修者の所属及び肩書きは監修当時のものです。 作成:2004年