カオナシ 千 と 千尋 の 神隠し
2021. 【ネタバレ解説】映画『千と千尋の神隠し』に込められたメッセージ、カオナシの正体を徹底考察 | FILMAGA(フィルマガ). 07. 15 11:30 映画『千と千尋の神隠し』20周年記念新商品のひとつとして、劇中に登場する道案内のランプ、「道案内のカンテラ」が7月22日より全国のどんぐり共和国にて予約受付スタート! 2021年12月末より発売します。 劇中に登場する、湯婆婆の姉の銭婆の家まで千尋たちを案内してくれたあのカンテラランプが、自宅で使えるインテリア向けのサイズとなりました! ランプ部分は取り外しが可能で、揺れると灯りが付き、ロウソクの炎のように強くなったり弱くなったり揺らめきながら光ります。作品の世界からそのまま飛び出してきたような造形のインテリアランプです。 底面には『千と千尋の神隠し』20周年記念のオリジナルロゴが刻まれています。 商品名:千と千尋の神隠し 道案内のカンテラ 価格:8, 800円(税込) 素材:ポリエステル樹脂、 鉄、 ABS サイズ:W110×H310×D140(mm) 予約受付開始日:2021年7月22日(木・祝)~ 商品発売日:2021年12月末~ 20周年記念限定モデルの腕時計も!
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- 商品詳細ページ | どんぐり共和国そらのうえ店 | 千と千尋の神隠し 造花専用 ちび輪挿し カオナシの捧げもの
【ネタバレ解説】映画『千と千尋の神隠し』に込められたメッセージ、カオナシの正体を徹底考察 | Filmaga(フィルマガ)
そもそも、なぜこの物語の舞台を湯屋にしたのか? 実はこれまでも宮崎作品には「労働」が描かれてきたが、油屋のようなサービス業ではなく、製造業がほとんど。『紅の豚』では飛行艇をつくり、 『もののけ姫』ではタタラ場で石火矢をつくり、『風立ちぬ』では零式艦上戦闘機をつくっている。 宮崎ワールドにおいて、働くこととはエンジニア(技術者)的労働を指していた。もちろんそれは、スタジオジブリ自体がアニメーションの技術者集団であることに起因している。 しかし、「まだ自分が何者でもない」10歳の少女に向けてつくられた映画で、特殊なスキルを持つ技術者が主人公になってしまうと、伝えるべきメッセージの普遍性が失われてしまう。そもそも宮崎が『千と千尋の神隠し』のアイデアを思いついたのは、鈴木敏夫との「キャバクラの話」がきっかけだった。 鈴木曰く、キャバクラにはコミュニケーション下手の女性もいる。否が応にも男性と会話しなければならない状況に追い込まれてしまうが、実はコミュニケーションを学ぶ場にもなっている。それがきっかけで元気を取り戻す従業員もいる、という話。 宮崎駿はこの話を手がかりにして、千尋が生きる力を取り戻すため、八百万の神々を接待する(=コミュニケーションする)というストーリーラインを組み立てた。 油屋の元になっているのは、風俗産業 だったのである!
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11がの震災が起きたあと、いろんな作業が止まったわけじゃないですか。ジブリも休もうってなった時に、宮崎さん、怒りましたよね。 宮崎「ええ、怒りましたね」 – 生産を止めるなっていう。 宮崎「だって、別に止まる必要ないです。アパートでひとりでいたって困る奴ばっかりなんだもん。(中略)何もわからない、みんなで休んでしまったら。だから怒鳴りましたよ、『何やってんだ!』って」 (『続・風の帰る場所: 映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか』より) 宮崎駿は「引退宣言をしてはそれを撤回し、新しい作品に取り掛かる」というサイクルを何度も繰り返しているが、考えてみれば当然のことだ。映画をつくることを放棄してしまったら、彼にとって「生きる意味」はないのだから。 老齢の映画作家が10歳の少女に託したメッセージ、それは「労働の大切さ」。それが生き甲斐となり、人生の幸福に繋がる。うーむ、娯楽アニメーション作品とは思えないテーマなり! "アイデンティティーレスな存在"カオナシの正体とは? この映画のテーマが労働と考えると、『千と千尋の神隠し』で最も印象に残るキャラクター・カオナシの正体も次第に見えてくる。 黒い影にお面をつけたような風体のカオナシは、表情もなく、自分の言葉で意思を伝達することもできない(かろうじて「ア、ア……」という単音を搾り出すだけ)。砂金で油屋従業員の歓心を買い、暴飲暴食を繰り返した挙句、兄役や青蛙を呑み込んで大暴れする。 まとめると、 ・コミュニケーション能力がない(言葉が喋れない) ・キレキャラ(すぐ暴れる) ・お金を持っていない(砂金は偽物で、単なる土塊) というヤバい奴。これって、自分で何をしたいのかが分からず、働かずに実家でゴロゴロして、説教する両親に逆ギレするようなダメ人間ではないか!?!? まさに現代社会の象徴的な存在として登場するのが、このカオナシなのである。 そんな彼(彼女? )が「沼の底」に住む銭婆と出会い、千尋のための髪留めをつくり、「銭婆の手助けをする」という役割を与えられて幸福を得る。 カオナシについて、宮崎駿はこんなコメントを残している。 本当に単なる脇役だったんです。橋のたもとで立っているところで最初に千尋と出会うんですけど、それは何の予定もなくてただ立たせていただけなんです。橋の上に立っているヤツは一人くらいいるだろうって。でも、映像になって見たら妙に気になるヤツだったんですよね。 (中略) 極端な話、突然に役割を与えて「あなたは何者ですか?ちょっと出てきて、この映画をまとめてください」ってお願いした感じですよ 『千と千尋の神隠し』は、アイデンティティーレスだったカオナシが、労働によって居場所を発見する物語でもあるのだ。 舞台の油屋はキャバクラだった?