犬 口腔 内 腫瘍 ブログ
『抗がん剤』
また、転移の確率が高いため、
抗がん剤での全身療法も必要に
なります。(手術後の補助的な
役割)
メラノーマでは一般的に、
カルボプラチン(プラチナ系抗がん剤)
やチロシンキナーゼ阻害剤の
分子標的薬などが使われます。
手術費用は、腫瘍の場所や大きさ、
犬の大きさにもよりますが、
おおよその目安は手術+麻酔代で、
30, 000~150, 000円程度 になると
思われます。
またその後の治療にもよりますが、
抗がん剤や放射線治療を行う場合
には、 数十万円~ は必要になります。
<犬の口腔内メラノーマの治療経過や予後など>
最初に治療を始めたときの
進行度(ステージ)にもよりますが、
口腔内メラノーマでは、 予後は
悪く、長期生存率も低い です。
ただし、腫瘍の大きさが2cm以下
でリンパ節や他の臓器への遠隔転移
が見られない場合は、積極的な
外科治療(広範囲の切除)によって
完治が望める場合もあります。
(またステージⅠではⅡ、Ⅲ
に比べ2倍以上の生存期間。)
遠隔転移率(最大で80%)が
高いため、手術部位の再発が
なくとも転移(肺転移)によって
亡くなってしまうことも多いです。
犬の癌が肺に転移!症状や治療法と余命などについて! 犬の口腔メラノーマでは、
無治療の場合:
平均生存期間/65日
外科手術のみの場合:
平均生存期間/150~480日
1年生存率/20~35%
放射線のみの場合:
平均生存期間/120~360日
1年生存率/36~48%
とされています。
犬のメラノーマ(悪性黒色腫)の転移~末期症状、余命について! ステージにもよりますが、
手術によって完全切除を目指し、
その後に放射線、また抗がん剤など
補助療法を行うというのが一番
効果的な治療となります。
また、近年は副作用の少ない
免疫療法 も動物医療で行われる
ようになってきていて、良い効果
も多く報告されてきています
ので治療の選択肢は今後増えていく
ことと思われます。
犬の口腔内メラノーマの手術や治療の費用と経過や予後など! | イヌホスピタル
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犬のメラノーマ(悪性黒色腫)の転移~末期症状、余命について! | イヌホスピタル
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口腔内腫瘍 | 松戸市・市川市 - かんじ動物病院 症例Report 『口腔内腫瘍』 :2014. 7. 10 :佐藤 症例 乏色素性悪性黒色腫 <ビーグル 12歳 去勢オス> 稟告 口腔内の腫瘤 病理検査 手術決定前に鎮静化での部分切除における病理検査を実施 外貌写真 上から見た写真 悪性黒色腫との診断 治療 悪性黒色腫は、犬においてもっとも多く認められる口腔内の悪性腫瘍である。 悪性黒色腫は、多くは歯肉に発生する。名前の通り著しく黒い色素が沈着したものがある一方、色素に乏しい腫瘍もあり、今回は乏色素性悪性黒色腫であった。 口腔内の悪性黒色腫の場合、転移の可能性が非常に高く、外科手術における根治することは難しいが、口腔内の腫瘍の場合、病変が拡大するにつれて食事ができないなどの状態に陥ることが多いため、早期に外科手術をすることで食事を自分で摂取できる状態が維持できるようにすることは可能である。 飼主様との話し合いの結果、顎骨および腫瘍の切除を行った。 切除後の下顎 切除した腫瘍と顎骨 その後 術後一か月ほどが経過しているが、本人は特に痛みを感じることもなく通常の生活を送っている。 これからも転移や再発について十分注意を行っていかなければならない。 手術後の外貌写真 縫合後の下顎 併設施設&サービス