北大路欣也 仁義なき戦い
『千葉真一と北大路欣也の運命を変えた 「仁義なき戦い 広島死闘篇」』 | 映画 ポスター, 仁義なき戦い, 仁義
“仁義”のその後の潮流を生みだした孤高の伝説キャラ “大友勝利”!|仁義なき戦い 広島死闘篇|映画情報のぴあ映画生活
群像劇っぽくもあった前作と比べると、今回は北大路欣也が実質的な主役。そういう意味では前作よりも分かりやすいかも。北大路欣也は、現在のザ・大物役者といったイメージしか知らなかったのだけど、こんなにかっこいい男前だったんですね。まるで触れると火傷しちゃいそうなギラギラした雰囲気が凄かったです。クライマックスはシリーズ全体で言っても、もっと言えば歴代邦画の中でも屈指の名シーンでしょうね。前作でさえスター俳優が次々死んでいったのに、新たなヤクザが次々現れ思わずクラクラしてしまうのも、続編ならではの魅力だと思います。菅原文太の出番はその代わり少なくなってしまったけど、その存在感はさすが。表舞台に舞い戻るキッカケも、「金に困った子分たちから、野良犬の肉を食わされた」という現状からなのが憎めません。 【 ゆうろう 】 さん [映画館(邦画)] 9点 (2014-01-22 10:38:00) 71. 1作目とは全く異なる魅力を持っていますね。山中とやっちゃんの報われない恋愛に心臓撃ち抜かれたような気分です。梶芽衣子さんへの印象が大きく変わりました。千葉真一の怪演も素晴らしかったですが、出番が少なくて残念ですね。 相変わらずラストシーンは虫酸が走る憎たらしいものでこれまた素晴らしい。観客の感情を上手くコントロールする恐ろしい映画です。 【 カニばさみ 】 さん [インターネット(字幕)] 7点 (2013-10-02 17:14:54) 70. 《ネタバレ》 他作の誰が死ぬか分からない様なヒリヒリとした雰囲気とは少し異なり、湿っぽい印象を持つ本作。それは誰もが裏切り裏切られ権謀術数が交差する他作とは違い、主人公格の山中正治にスポットを当てたからかも知れません。結構ストレートな恋愛もその印象を強めている。 但し本作には余りに魅力的な奴がいる!千葉真一演じる大友勝利です。彼の演技が特に素晴らしくもう最高。人間的にはクソ以下の様な振る舞いなんですけど、その広島弁の罵倒のリズムの良さ、迸る生命力(お前は何回撃たれたら死ぬんだ)、リアリストとしての人生哲学に惚れ惚れします。勿論、北大路欣也演じる山中正治の寡黙だが仁義を通し続けた生き様にもしびれましたが。 終盤で拳銃の残り一発の弾丸を確認する山中。彼はその一発を自分を裏切った組長に向けるのではなく、自死を選んだ。ある意味一作目と鏡合わせの様な作品であると思います。 【 民朗 】 さん [DVD(邦画)] 8点 (2013-09-15 19:04:38) 69.
アクションドラマ 「キーハンター」 では、一躍アイドル的な人気を博すも、イメージ定着を嫌い、人気絶頂の中、降板された、千葉真一(ちば しんいち)さんは、1973年には、その通り、深作欣二監督作品 「仁義なき戦い 広島死闘篇」 で、今までのイメージを覆す、凶暴なヤクザ・大友勝利役を演じられます。ただ、その舞台裏では、屈辱的なことが起こっていました。 「千葉真一は昔キイハンターで死にかけていた!」 からの続き 「仁義なき戦い 広島死闘篇」では当初は主役の山中役だった 千葉さんは、1969年、笠原和夫さん脚本の映画 「日本暗殺秘録」 で、テロリストの小沼正役を演じて、京都市民映画祭の演技賞を受賞されているのですが、 「日本暗殺秘録」より。 「仁義なき戦い 広島死闘篇」 でも脚本を担当された笠原さんは、この小沼正の一面を、 主役である、予科練(海軍飛行予科練習生)出身のヤクザ・山中正治のキャラクターにも取り込んでいたことから、千葉さんに山中正治を演じさせようということでのキャスティングだったそうで、 そのことを知った千葉さんも、小沼と山中に共通点を見出して役作りをし、セリフも全て覚えられていたのですが、 なんと、撮影に入る直前、 北大路欣也 さん(狂犬のように凶暴なヤクザ・大友勝利役を演じることになっていた)が、 山中(正治)の方が自分のキャラクターに合っているのでは?