認知症 治療薬 使い分け 不眠
認知症のタイプで、薬を使うときと使わないときってありますけど、どんなときに使う? 薬ってむずかしいですよね?
抗認知症薬4種の特徴・副作用比較と使い分け方法
認知症の治療薬といっても、認知症の種類や症状などに応じて様々なものがあり、何が何だか分からず困っている人も多いのではないでしょうか? しかし、「そのまま分からないままでいいや!」というわけにはいきません。 お薬は便利な反面、副作用や飲み合わせなどの注意点が付き物です。 ですので、どの様な、お薬が処方されたのか知っておく必要があるはずです。 この記事では、認知症の治療薬について分かりやすく解説していきますので、是非参考にしていただければと思います。 1.認知症治療薬の基本|症状によって薬を使い分ける 認知症の治療薬で、認知症は治るの?
抗認知症薬を賢く使い分けるコツ:日経メディカル
認知症治療薬は コリンエステラーゼ阻害薬 と NMDA受容体拮抗薬 の大きく2つに分類されます。 コリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬について一覧、作用機序、服薬指導のポイントをまとめました。 認知症治療薬一覧・規格・作用機序 一般名 商品名 規格 作用機序 ドネペジル塩酸塩 アリセプト 細粒0. 5% 錠3, 5, 10mg D錠3, 5, 10mg 内服ゼリー3, 5, 10mg ドライシロップ1% AChE阻害 ガランタミン臭化水素酸塩 レミニール 錠4, 8, 12mg OD錠4, 8, 12mg 内服液4mg/ml APL作用 リバスチグミン イクセロン リバスタッチ パッチ 4. 5, 9, 13.
メマリー (メマンチン) メマンチンはドネペジルとは異なる作用の薬で、易怒性や易興奮性、暴言、介護への抵抗などが見られるケースに適応となる薬です。メマリーを使用すると行動や感情が安定してくることが多く、強い鎮静剤などを使わずに済むこともよくあります。活発すぎるBPSDの改善効果も期待できるので、軽い鎮静作用のある抗認知症薬という位置付けで使用しています。この薬は量を増やしていくとどうしてもふらつきやめまい感が出てきます。その場合は服用時間を変えて夕食後にする、少量で様子をみて徐々に増やすなどの工夫が必要です。めまいやふらつきは転倒、外傷という大きな問題を引き起こしますので注意して経過を見なければいけないお薬です。 3. レミニール (ガランタミン) 脳内アセチルコリンを活性化する薬ですが、ドーパミン、セロトニン、GABAなどそれ以外の神経伝達物資にも影響を与えるため、認知症の周辺症状にも効果が期待できる薬です。易興奮性などの副作用はドネペジルよりも出にくい印象があります。抑うつ症状、意欲低下などの陰性のBPSDを改善させるだけでなく、易興奮性、易刺激性を抑える効果もみられます。海外では脳血管性認知症の適応もとれていますので合併しているケースでは良い適応になります。胃の不快感、吐気などの消化器系副作用はやはりみられることがありますので、その際は他剤への変更を考慮します。この薬は一日2回の服用が必要ですので、家族の見守りなど服用の環境が整っていることが肝要になります。