幻想的で綺麗な花と星空(ハガキサイズ)のイラスト素材 [76137837] - Pixta
液タブは作画には良いのですが、メインのモニターと比べると、色再現度がどうしても劣ってしまうので、仕上げで行う色補正などの作業では、仕上げはメインモニターに映して、板タブで行ないます。 作画のソフトでは「openCanvas 7」と「Clip Studio Paint Pro」をメインとして、仕上げに「Photoshop」を使うこともあります。 ――openCanvasとClip Studioは、どのように使い分けているのでしょうか。 あまりかっちりとした分け方はしていないのですが、openCanvasはアナログ的な描き味なので、そういうテイストを出したいときに使います。あとは、作業工程を録画する機能があるので、ライブペイントをするときはopenCanvasです。 ――仕事をする中で、モチベーションを上げたいときにしていることはありますか。 やはり、良い作品を見ると「描かなきゃ」と思います。なので、好きな作家さんの画集を見たり、TwitterやPixivでいろんな絵を検索して、やる気を出していますね。 ――色々な仕事の依頼があると思うのですが、請ける条件として「ここだけは外せない」というポイントは何かありますか? 一概には言えませんが、一つ挙げるとするならば「今後に繋がる仕事」は優先していきたいと思いますね。次への繋がり方にもいろいろありますが、基本的には「作家名が出る」仕事です。 絵を描く仕事は世の中にたくさんありますが、ものによっては作家名が出ない仕事というのもありますよね。私の場合は画集に掲載できたり、Webサイトで実績として掲載できるような仕事は優先的に請けるようにしています。 「透花回廊」(c)藤ちょこ ――絵を描き始めた頃、上達のためにしていたことはありますか? 私は小学生の頃、好きな作家さんの絵を模写して練習していたのですが、私の場合は「最後まで描ききる」ことがすごく良い練習になったと思います。模写だとしても、鉛筆で線画を描くだけではなく、ペン入れをして、コピックで色を塗り、一枚の絵として完成させるところまでやる。そこまでやると、いろんな気付きが得られるものです。 やはり、好きなものを描くときに一番モチベーションが上がると思うので、特に描きはじめの頃は、とにかく好きなものを描いていって、描く楽しさを見つけていくのがいいのかなと思います。 ――今、絵を描くことの楽しさは、どのようなところにありますか?
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絵を完成させたときの達成感は、何物にも代えがたいものがあります。あとは、絵を見た方から「ここが良かった」というような感想をもらえると、それもすごくモチベーションになりますね。 最初にはっきりとしたイメージがあれば、最終的なクオリティも上がる 藤ちょこさんの絵の魅力の一つは、作り込まれた世界観に裏打ちされた精緻な書き込みや鮮やかな色彩です。藤ちょこさんの作品を見た人の中には「一体どのようにして作品ができあがるのか」、その過程について興味を持った方もいるのではないでしょうか。 本書では作品の発想から構築、モチーフの決定、具体的な描き方にいたるまで、4つの作品を例に、4通りの作り方を解説しています。人物を表現するテクニックだけではなく、その人物が存在する世界、普段使っている道具、起きているであろう事象にまで思いを巡らせて構築された世界は、一点の作品として強烈なパワーを生み出します。 ――本書は、藤ちょこさんが描いた4枚の絵のメイキングを紹介するものですが、著者として、藤ちょこさんが特に伝えたいポイントはどこにありますか? 絵のメイキングというと、普通は作業工程を順番に解説するものになると思うのですが、今回の本はそれだけでなく、私なりの絵の作り方、設計図の描き方も含めているところが特徴になると思います。 本書では4つの作品に対して、それぞれ異なる発想方法を使っています。ざっくりご説明しますと、例えば1枚目の「怪は闇夜に踊る」は、キャラクターにまつわる物語を作って、そこから発想を広げていく手法を採りました。 2枚目「透花回廊」は、旅先で撮った写真を見て、そこから発想を膨らませたものです。 3枚目の「魔女と彩の庭」は、以前にも描いたことのあるキャラクターだったので、キャラクターを起点として世界観を拡げました。 4枚目「アンドロイドは故郷の空の夢を見るか?」については、私の好きなエピソードを"擬人化"するようなイメージで作っています。 このように、作品としてイラストレーションの完成度を高めるためのテクニックだけではなくて「どのようにしてその絵を発想していくのか」というところまで踏み込んだ本というのは珍しいと思います。 「アンドロイドは故郷の空の夢を見るか?」(c)藤ちょこ ――発想の起点について、「これだ!」とひらめく瞬間って、どんな時ですか?
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私はキャラクターだけでなく、背景を含めた世界観を作るのが好きなので、例えばゲームとか、その両方をデザインできる仕事をしてみたいですね。 ――イラストレーション以外の領域で興味のあるものはありますか? 今のところは「絵を描く」というところから主軸を動かす気はないのですが、絵の見せ方という点では、見る人が自由に視点を変えられる360度全天球イラストに興味があります。 藤ちょこさんの画集「 極彩少女世界 」(ビー・エヌ・エヌ新社 2015年刊) <玄光社の本> 藤ちょこさんの新著はこちらから クリックするとAmazonサイトにジャンプします。 美しい幻想世界とキャラクターを描く PICTURES > イラスト > イラストに描く「幻想世界」のつくり方。キャラクターや物語から作品世界を発想する:イラストレーター・藤ちょこさんインタビュー
イラスト自体は物心ついたころから描いていたのですが、小学生の頃に、CLAMP先生の「カードキャプターさくら」の模写をよくしていたので、それが絵のベースになっているのではないかと思います。 それ以外では、村田蓮爾先生の作品に影響を受けています。村田先生の絵を見て、光や影、モノとしての存在感に気を使うようになりました。 ――最近気になっている作品はありますか? 映像作品としては、「さよならの朝に約束の花を飾ろう」が印象に残っています。私の絵では「光」と「影」の要素を大事にしているのですが、そういう視点で観たとき、「さよ朝」は画面の中の光と影の使い方がとても上手くて、絵作り的にすごく勉強になりました。 日常的には、 Twitter や Pixiv に日々アップされている作品をよく見ています。国内外を問わず、すごい作家さんは本当に多いので、特定の誰というのはここでは挙げきれないですね……。私の見ている範囲では、海外から、特に中国、台湾、韓国からすごく上手い方が出てきているという印象です。 ――最近買った画集はなんでしょうか。 村田(蓮爾)先生の「 futurelog 」を買いました。 ――イラストを描くとき、習慣にしていることは何かありますか?