麿 赤 兒 若い 頃, 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ - 閑話 ある冬の日の決意
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麿 赤 兒さんルパンの娘に出演!息子は大森南朋!妻とは離婚していた | 気になるあの人の情報を
麿赤兒(まろあかじ)さんは、俳優として活躍していますが、もともとは舞踏家です。強烈な個性を放つ、麿赤兒さんの名前は知らなくても、コノ顔は誰でも知っていると思います。 そんな、麿赤兒さんのプロフィールと本名、子供の監督と俳優を紹介します。 麿赤兒(まろあかじ)プロフィール 麿赤兒(まろあかじ) 本名:大森 宏 1943年2月23日生まれ 石川県金沢市出身 奈良県立畝傍高等学校卒 早稲田大学文学部哲学科中退 1964年、劇団「状況劇場」参加 1972年、大駱駝艦を主宰 麿赤兒さんは、前述したように元は舞踏家で、舞踏を「BUTOH」として海外に広める活動をしています。 今までに5回の舞踊評論家協会賞を受賞、 2006年に文化庁長官表彰を受賞しています。 麿赤兒さんのBUTOHは海外でも高い評価を受けています。 アングラ界の怪人なのです。 個人的な意見ですが、舞踏家さんの単身、体一つのパフォーマンスで鍛えられた表現力は凄まじいものがあります。 最近、俳優業での露出が多くなった 田中泯 さんもそうです。 圧倒的な存在感は、にわか俳優が浮いて見えるほどです。 登場するだけで釘付け・・・ 刺激のあるスパイス的な役者さんです! 麿赤兒さんは本当にコワイのか? 強面俳優、麿赤兒は本当にコワイのだろうか? 本人いわく、 昔から、いかつい顔でしたよ。 顔は変わりませんな。中学の頃から『オッサン』と呼ばれてた(笑)。 若い頃から老けておったんです。ハハハ。 でも若い頃は長髪だったんで、その分柔和には見えたと思いますよ。 と言ってます。 若い頃は、レコード会社を作ったり、米屋を開業したりと幅広く事業をやったものの、ちっとも売れずに借金まみれだったそう。 意外なことに、あのコワイ顔で、借金取りから逃げ回っていたそうです。 ケンカももっぱら止め役。 だいたいあんな顔している人にケンカを売る気にもなりませんが・・・ 麿赤兒さん、実はちっともコワくないようです(笑) 麿赤兒さんのふたりの子供は? 麿赤兒さんには、子供がふたりいます。麿赤兒さんの本名は大森・・・ 大森の苗字で、有名な映画監督と俳優さんと言えば・・・ 長男は、大森立嗣さん、映画監督(左) 次男は、大森南朋さん、俳優です(右) 意外と知られていません。兄弟似ていますね。 大森立嗣監督は、ブルーリボン賞の監督賞も受賞しています。 ちなみに大森立嗣監督の映画には、麿赤兒さんちょくちょく出演してます。 実は大森映画の常連なのです・・・ 親子、兄弟共演もしていて、映画「まほろ駅前多田便利軒」「まほろ駅前狂騒曲」では、監督が大森立嗣さんで、麿赤兒さん、大森南朋さんともに出演しています。 「親父はだいたい『わしは就職活動中だ!』とかワケわかんないこと言ってるから、じゃあ出てもらおうかみたいな感じで(笑) 南朋は、メシ食ってるときに『出る?』って聞いたら『おぅ、出る出る』みたいな軽~い感じでしたね」と笑顔で説明。 監督ファミリーを間近で見た感想を聞かれた瑛太は 「いや~、ホント素敵な光景でしたよ。(現場で)3人で家族写真みたいな感じで撮っているのを見て、和みました」と話していた。 実は、麿赤兒さん、大森南朋さんの奥さんである、女優の小野ゆり子さんとも、映画「ぬくぬくの木」で共演ずみです。 コワイ顔してますが、意外にアットホームな関係なんですね。 これからも名スパイス役として出演してもらいたいです。 がんばれ!麿赤兒!
ちょっと勘弁してくれよ。ベンノはどうしていつも俺が目を付けた人材を引き抜いていくんだ!? ルッツがいれば十分だろう! ?」 「それを言うなら、そっちにはトゥーリがいるから十分だろうが! これは適材適所と言うんだ!」 オレが悩んでいる間に二人の旦那様が口喧嘩を始めてしまった。おまけに「早く決めちゃいなさいよ、カミル」と、横からレナーテに急かされる。決まらないとこの二人の言い合いは終わらないらしい。 困り果てたオレは助けを求めてトゥーリを見上げた。オレの視線に気付いたトゥーリが近くに寄って来て、小さく笑いながら優しくオレの頭を撫でる。 「カミル、そんな顔をしなくても洗礼式までまだ時間があるからゆっくり考えればいいよ。どの職業に就くかは一生を大きく左右するからよく考えて自分で決めなきゃダメ。他人の意見を参考にするのは良いけど、誰かがこう言ったからって言い訳の材料にしないようにしないと自分が後悔するし、大変な時に人のせいにするばかりで頑張れなくなっちゃう」 トゥーリはそこで言葉を止めると、二人の旦那様に向かってニッコリと微笑んだ。 「だから、お二人とも。急かさずにカミルの答えを待ってくださいね」 「あははは、それは災難だったな。どっちの旦那様も引かないから」 パルゥの実を採るために冷えた手を火にかざして温めている間に話したことをルッツは笑って労ってくれた。頭をポフポフと軽く叩きながらいつもオレを励ましてくれるルッツみたいな兄さんがほしいな、と思ってしまう。 「……ルッツはさ、トゥーリと結婚するの? もうちょっとしたらトゥーリも成人だろ? なんか、周囲が盛り上がってるみたいだけど」 成人する頃にはだいたいの女の子は嫁入り先を探したり、結婚に向けて動き出したりする。トゥーリといつも一緒にいるのはルッツで、いくら大店で出世しているとはいえ、二人とも元は貧民街の者だ。家と家の関係が大きく関わって来る結婚を考えればトゥーリとルッツはちょうど良い、と両家の間では考えられている。多分、大店出身の伴侶を実家の方が迎えられないんだと思う。 「まぁ、周囲が盛り上がってるのは知ってるし、それが無難なのはわかるけど、どうだろうな? しばらくは難しいと思うぞ。トゥーリ、失恋したところだし」 「えぇ! ?」 「……あ、これは秘密な」 「気になるよ、ルッツ! だって、トゥーリはあんなに裁縫上手でよく働くのに……」 断るというか、あのトゥーリに振り向かない男なんているはずがない。身贔屓かもしれないけど、オレは本気でそう思ってた。でも、親達が話していたようにやっぱり実家や出身が結婚には大きく関わってくるってことなんだろうか。 結局、いくら聞いてもルッツは首を振るだけで教えてくれなかった。 「オレはトゥーリの話よりカミルの話が聞きたい。もう決めたんだろ?
二重底になっているため、袋を開けて上から覗いただけでは中身が見えない。底の部分を切らなければ隠されている物を取り出せないため、わたしはシュタープを出して「メッサー」と唱えて、ナイフに魔力を多めに流していく。 この革袋は魔力を通さない革で作られている。自分以外の魔力を弾く性質を持つ魔獣の皮で作られている物だ。魔力を通さないという点では銀の布と同じだけれど、魔獣よりも強い魔力を使ったシュタープ製の武器ならば切れる。銀の布はどんなに強い魔力も通さないが、何の変哲もない金属製の刃物ならば切れる。大きな違いがあるのだ。 「この辺りなら中身に傷が付かないかな?」 なるべく端の方にナイフの刃を走らせていく。多めに魔力を流し込んでいるので撫でるような力でもスッと切れ込みが入った。 「リューケン」 シュタープの変形を解除して消すと、ドキドキしながら早速その切れ目に手を入れてみる。フェルディナンドはこの中に一体何を隠しているのだろうか。カサリとした感触が指に触れる。取り出してみると、白い紙に包まれた五センチほどの楕円形の塊だった。それから、小さく折られた紙が見えた。 わたしは白い塊をテーブルに置くと、先に紙片を広げてみる。フェルディナンドの字があった。急いで書いた物なのか、ずいぶんと字が崩れている。 「なになに? この紙の中身はクインタという者の名捧げの石だ。いずれ私が取りに行くので、決して触らずに他の者の手が届かぬ君の隠し部屋に置いておいてほしい……って。こんな中途半端な扱いじゃなく、ちゃんと受け取ってあげなきゃクインタさんが可哀想じゃない」 どうして自分で名前を受けずにわたしに預けるのかな?……と思った瞬間に、クインタが誰の名前だったのか思い出した。 「あ! え? クインタってフェルディナンド様の名前じゃなかった!? え? え? じゃあ、これって……フェルディナンド様の名捧げの石ってこと? ちょっと待ってよ。なんで他人の物みたいな書き方……」 何故この館の自分の荷物を置いている部屋に隠しておかないのか。何故こんな大事な物を自分で管理しないのか。録音の魔術具が入っていた革袋の底に隠してあるのか。そもそも捧げる相手がいないならば、どうして名捧げの石なんかを作ったのか。次々と疑問ばかりが頭に浮かんでくる。 「もしかして誰かに名を捧げてたけど返された? うーん、フェルディナンド様が誰かに名を捧げるって状況がいまいち思い浮かばないんだけど、名捧げの石を作ってるならその線が濃厚かなぁ……」 事情はよくわからないけれど、名捧げの石を作る必要があったことと、それがわたしの目の前にあるのは事実のようだ。 この革袋を渡された時はまだフェルディナンドがアーレンスバッハで隠し部屋を得る前だった。安全だと思える隠し場所がなかったのだろう。自分で持っているのも危険な状態だったのだろうか。他に預けられる人がいなかったのか。何故よりによってわたしなのか。 「もしかしてフェルディナンド様に信用されてるのかな?
新しい本を作って広げていきたいんだ」 オレがそう頼むと、父さんと母さんは何故か泣きそうな顔になった。反対されるかもしれないとは思ったけど、「なんで兵士を目指さないんだ?」と聞かれるかもしれないとは思ったけど、なんでそんな泣きそうな顔をするのかわからない。 「……二人ともやっぱり反対?」 オレが首を傾げると、「何でもないの」と言いながら母さんがそっと目元を拭う。そして、立ち上がってオレの隣にやって来ると、ひどく複雑そうな笑顔でゆっくりと髪を撫でた。 「カミルが決めたのなら、母さんは反対しないわ。応援するからしっかりやりなさい」 父さんも頷いてプランタン商会へ勉強に行く許可をくれた。 ……オレも本を作って、ルッツみたいになるんだ! カミル視点でパルゥ採りです。 門を守る兵士達がピリピリし、孤児院の子供達は一気に増え、自分は将来を決める時期が近付いています。 色々な変化を感じ取っていただけると嬉しいです。 次は、フェルディナンド視点です。