東大入試「伝説の良問」が教える数学センスと思考法とは? | 文系でも怖くない 学び直し!数学 | ダイヤモンド・オンライン
内容(「BOOK」データベースより) 数学の勉強で一番大切なのは、良い問題で良い解法を学ぶこと。本書は、過去30年の大学入試問題を精査し、傑出した良問だけを100題収録。解説は「考え方」に重点を置き、多くの「別解」を掲載。ぐんぐん力がつくうえに、数学の本当の面白さまでわかってくる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 安田/亨 1953年、愛知県に生まれる。東大工学部・機械工学科卒業。受験雑誌『大学への数学』編集部、代々木ゼミナール講師を経て、現在は駿台予備学校講師。旺文社刊『全国大学入試問題正解』巻頭執筆者であり、入試問題全体の傾向分析を担当。入試問題に対する造詣の深さでは人後に落ちないと自負する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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東大入試「伝説の良問」が教える数学センスと思考法とは? | 文系でも怖くない 学び直し!数学 | ダイヤモンド・オンライン
ビジネスパーソンの必須スキルである数学を、一からおさらいする 「学び直し!ビジネス数学」特集 (全8回)。第7回は、超難関で知られる東京大学の数学の過去問から、「数学のセンス」とは何かについて学んでいこう。東大入試と聞くと「難問だ」と身構えるかもしれないが、実は奇をてらった問題は少なく、むしろ数学のセンスや基礎学力を身に付ける格好の教材だ。そんな"伝説の良問"を、河合塾の大竹真一講師に解説してもらった。(「週刊ダイヤモンド」2018年6月30日号を基に再編集) 東大入試に求められる「数学のセンス」とは? 「数学のセンス」とはいったい何でしょうか。「計算が速い」だけでは、どうも違う気がします。「公式をよく知っている」というのもちょっと違うかな。でも、「公式を自由に使うことができる」となるとセンスかなあ、と感じるかもしれません。 そこで、東京大学の入試問題を見てみましょう。どのようなセンスや基礎学力が要求されているかを念頭に置きながら、問題を楽しんでください。数学を楽しむことができる。これも重要な数学のセンスでしょうね。 伝説の良問 1 円周率を計算!? 大学入試 伝説の難問 奇問. 円周率πは古代ギリシャから今日に至るまで、さまざまな話題を提供してくれる数です。 3. 14159……と延々と(周期性がなく)続く超越数であるという難しさ と、 円周の長さとその円の直径の比という小学生でも分かる身近さ の、二つの顔を持つ点が人気の秘密なのでしょう。 このようなすてきな数は、他には見当たりません。このすてきな数を東大は入試問題にしました。でも、円周率が3. 14ではなく、3. 05より大?
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05より大」を示すことですから、惜しい! ならば、正六角形の次に 正八角形を調べよう という人と、 正12角形を調べよう という人がいるでしょう。いずれの方法も3. 05より大きいと示すことができます。3. 14に比べて、かなり大まかな近似値ですから、OKとなるわけですね。これが、東大が3. 05に込めた秘密なのです。 この計算は小学生でもできます。半径が1の円に内接する正六角形と正12角形を描き、考察してみましょう。 図で、三角形OATは正三角形の半分の直角三角形。 OA=1、AT=0. 5だから、三平方の定理(ピタゴラスの定理)により、OTの長さが分かります。OK=1から、KTの長さが計算でき、さらに、直角三角形KTAに三平方の定理を用いてAK、つまり正12角形の1辺の長さを得ることができます。概算は次の図のようになります。 正12角形の周の長さは、0. 大学入試伝説の難問. 518×12=6. 216。円周の長さ2πはこれよりも大きいので、πは3. 108よりも大きい。これで東大はほぼ合格ですね。 このように、東大はπの近似値を求める計算方法を自ら見いだして計算できるかを問うているのですね。 単に計算するだけでなく、その方法も見いだす。これが本当の意味での計算力 です。計算のセンスを垣間見ることができる良問でしょう。 次のページ 東大入試に見る「自由度の高さ」 続きを読むには… この記事は、 有料会員限定です。 有料会員登録で閲覧できます。 有料会員登録 有料会員の方は ログイン ダイヤモンド・プレミアム(有料会員)に登録すると、忙しいビジネスパーソンの情報取得・スキルアップをサポートする、深掘りされたビジネス記事や特集が読めるようになります。 オリジナル特集・限定記事が読み放題 「学びの動画」が見放題 人気書籍を続々公開 The Wall Street Journal が読み放題 週刊ダイヤモンドが読める 有料会員について詳しく
一見、楽しそうな問題だが… 好評発売中の 『やじうま入試数学』 より、今回は数式の答えが自分の得点になるというユニークな入試問題を紹介します。 自分で得点を決められる問題? 自分の得点を自分で決められるというのだから、一見、実に楽しそうな問題だ。 「わたしの好きな自然数は100です。100点ください」となるのならいいのだが、g(n)を求めなければならないところがアヤシイ。いったい、どんな仕掛けになっているのだろうか。ともかく問題を解いてみよう。 (1)ではn^7を7で割った余りがnを7で割った余りと等しいことを示せ、と言っている。 この証明、かなりややこしいことになる。 (modを使ったすっきりとした証明はブルーバックス 『やじうま入試数学』 で解説しています。) とにかくn^7-nが7の倍数であることを示すため、これを因数分解して、7k、7k+1、…を代入していけば、何か見えてくるかもしれない。 n^7-nを因数分解する。 A = n^7-n = n(n^6-1) = n(n^3+1)(n^3-1) = n(n+1)(n^2-n+1)(n-1)(n^2+n+1) kを整数とすると、 n=7kのとき、Aは7の倍数。 n=7k+1のとき、n-1=7k+1-1=7kなので、Aは7の倍数。 n=7k+2のとき、n^2+n+1=49k^2+35k+7=7(7k^2+5k+1)なので、Aは7の倍数。 以下同様にしてn=7k+6までを代入してAが7の倍数になることを確かめれば、n^7-nが7の倍数であることが示せる。